ROTAX EURO CHALLENGE 2010 RACE 2 レースレポート 笹原右京

ROTAX EURO CHALLENGE 2010 RACE 2

Circuit: Pro Kart Raceland,wackersdorf,Germany Date: 26-30May 2010

笹原 右京 レースレポート



<エントラント> INTREPID FORCE ROTAX



<参戦クラス>Rotax  Max Juniors(ゼッケン56番43台)



<フレーム>INTREPID  CRUISER V



<エンジン>Rotax Max  Junior



<タイヤ>DRY:MOJO  D1 WET:MOJO W2



<レーシングチーム>V=[p・ d]2× HRS JAPAN



<リザルト>

QUALIFYING PRACTICE:総合2位(J2組2位)予選B組

QUALIFYING HEATS(A+B):2番手スタート・2位

QUALIFYING HEATS(B+D):1番手スタート・4位(ファ ステストラップ)

QUALIFYING HEATS(B+C):1番手スタート・5位

PRE-FINALS:5番手スタート・6位

FINAL:6番手スタート・13位

<結果コメント>『申し訳ない。。。』


<結果詳細URL>EIKO http://www.eikoms.com/result/2010/10RotaxEuroRd2.pdf


<RGMMC  TV> http://www.rgmmc.de/


<INTREPID FORCE ROTAX> http://www.intrepidforcerotax.com/



5月24日(月)

今回のレースにスポット参戦をす る奥田選手親子と待ち合わせて成田を発ちました。

フランクフルトで、服部さんと奥 田選手のメカニックの橋本さんと合流し、

ザルツブルグへ向けて乗り継ぎ、 現地時間の夕方に到着しました。

チームのアーンストが出迎えてく れて、夕食を一緒に食べました。




5月25日(火)

朝からレンタカーでコースに向か いました。

チームの都合でカートの準備が遅 れている間、コースを歩いたり、

サーキット内にあるレンタルカー ト場を見学したりしました。

知り合いの選手が何人か乗ってい て、

本番さながらのバトルを繰り広げ ていました。

かなり危険なレンタルカートバト ルでした。

コース管理人の困った顔が忘れら れません(笑)

その後、翌日からの走行準備は無 事に終わりました。


5月26日(水)

8分間の走行を8回こなしまし た。

朝は雨でしたが、だんだん好く なっていく天気でした。

コースを覚えつつ、パーツのテス トなどをしながらセットを煮詰めていきました。


5月27日(木)

8分間の走行を7回こなしまし た。

天気は晴れたり曇ったり、時々 サーッと雨が降ったりといった具合です。

水曜日と同様に色々なことを試し ていましたが、

パーツが壊れたり、エンジンがい まひとつ調子よくなかったり、

セッティングもしっかり決まらず といった具合で、

スッキリとしない一日になりまし た。


2日間のフリー走行の期間は、

*コースをしっかり覚える事

*カートをしっかりと仕上げる事

いつもこの2点をテーマにしてい ます。

あまりよくない状況を何とか改善 したいので、自分なりにたくさん考えて考えて、

エンジニアさんやメカニックさん にも必要な事はどんどん伝えました。


5月28日(金)

公式予選の走行分けでJ2組(後半)となりました。

Non Qualifying  Practice(8分間) 1回目 J2組(22台)

Best Time 52.233(3位) Top#27 Jack Barlow 52.165

路面ドライ(悪)

USEDタイヤでの走行でした。 Topから2台はフレッシュタイヤでしたが、

離されることもなくついていける 状態で、感触は良好でした。

残り一回のフリー走行でさらにい いマシンを作ろうと思いました。



Non Qualifying  Practice(8分間) 2回目 J2組(22台)

Best Time 51.876(6位) Top#27 Jack Barlow 51.720

フレッシュタイヤを投入しての走 行でした。

フレッシュタイヤに対してセット が合っていない部分があり、

タイムの上がりが思ったよりもよ くなかったのですが、

ドライビングでカバーできる範囲 のことなので、

自分としては反省するべきことで した。



Qualifying  Practice(15分間) J2組(22台)

Best Time 51.562(2位) Top#45 Danyil Chupinin 51.546

パルクフェルメに入る前に、上空があやしい雲行きになりました。

J1組の走行中に雨が落ちてきま した。

J2組の自分にとっては、路面状 況の悪化は絶対に避けたいところです。

雨は強くなり、J1組の大半は ピットイン、数台が走行を続けていました。

雨はすぐに止み、残った数台の選 択は当たり、タイムアップに成功していました。

そして良いタイミングで自分たち J2組の走行開始です。

自分は早くにグリップ感を得られ たので、すぐに猛プッシュの開始です。

2周目にベストが出て、後半は全 体的にペースが落ちてきたので、

時間を残してピットインしまし た。

結果は0.016秒という僅差で の2位でした。総合でも2位でした。

残念でしたが、予選ヒートを全て フロントローからスタートできるということで、

翌日への気合が入りました。


5月29日(土)

Warm up A+B 5分間  (22 台)

BestTime 52.564(8位) Top#58 Mikkel Bang Johnsen 52.233

コントロールタイヤの山を減らし たくなかったので、

マシンセットの確認のみですぐに ピットインをしました。

マシンの感触は良好でした。



Qualifying Heat  1 A+B 8周 (22台)

2番手スタート2位

BestTime 52.272 BestLap#10 Dave Blom 51.989(6位)

スタートは完璧に決まってTOP で開始、

3コーナーでドカーンと押される も踏ん張ってキープしました。

しかしその後はうまく後続を引き 離せず、

3位に落ちたり、2位に上がった りでした。

そして最終ラップ、2位走行中に 3コーナーでTOPがブロックしたのでクロスを狙いましたが、

後ろから激しいプッシングを受け て、危うくスピンをしそうになりました。

それに耐えることに集中するしか ありませんでした。

何とか耐えることができました が、

その間にトップは逃げてしまい2 位チェッカーとなりました。

残念でしたが、コースに踏み止ま ることの方が大事です。



Qualifying Heat  2 B+D 8周 (21台)

1番手スタート4位

BestTime 52.227 BestLap獲得

スタートは決まり、はじめは少し リードを築きました。

しかし、マシンのペースが上がら ず、後続にのみこまれます。

後ろについての走行でファステス トタイムは出ましたが、

抜かせるほどのスピードがなく、 4位で終えました。

何かがいまひとつ足らない感じで す。



Qualifying Heat  3 B+C 8周 (22台)

1番手スタート5位

BestTime 52.512 BestLap#55 Tristan Viidas 52.114

このヒートの前に、不調のためセ カンドエンジンに乗せ換えました。

スタートはミスしてしまい、 2〜3周目までに6番手まで落ちました。

そこから1台抜いたもののペース が上がらずなかなか抜けません。

最終ラップにチャンスがありまし たが、

3コーナーでのブレーキングミス により叶いませんでした。

一番よくない予選ヒートになって しまいましたが、

3コーナーの件は攻めた結果なの で悔いはないです。

楽しみは明日にとっておこうと気 持ちを切り替えました。



3回の予選ヒートの結果をもって Pre−Finalは5番手スタートとなりました。


5月30日(日)

Warm up  Qualified 1−28 5分間 (28台)

BestTime No time Top#55  Tristan Viidas 1.15.834

前日とはうってかわって雨が降っ ています。

レインセットを決める事、NEW タイヤの皮むきをすること、

この5分間をめいっぱい使ってやりた いことはたくさんありました。

しかしコース インをして半周したところで突然エンジンがストップです。

何とならない かと試したものの結局そのままエンジンはかからずに、

何ひとつ課題 はこなせませんでした。

パドックに戻 り、原因は見つかりましたが、とても残念でした。



Pre− Final 11周 (34台)

5番手スター ト6位

BestTime 1.12.009 Top#86 Dominik Hummer 1.09.751

雨は止んでい たけれど路面はよくない状態です。

パルクフェル メに入ってから空を見ると、またあやしい雲がやってきました。

監督のアーン ストの指示により、セットを合わせるためにギリギリまでコースへ向かわずに天気を読みました。

コースへの ゲートが閉まりそうになる瞬間、同じように待っていたカートが数台殺到、

揉み合いや カートをキャリアから落とす騒ぎなど、その場は騒然となりました。

なんとかコー スに入る事に成功したけれど、そこで雨が落ちてきました。

レインタイヤ への変更がOKとなり、

限 られた時間の中で出来る限りのセット変更を服部さんが施してくださいました。

ようやくでき たスタートでは、まずはポジションをキープ、

前の選手のミ スに助けられて3位に上がります。

そしてトップ にも立ちますが、やがてペースが落ちてきてかなり踏ん張りましたが、

最終的には6 位で終えました。

失速の原因はわかっていたので、ファイナルに向けて大きな不安はありませんでした。



Final  14周 (34台)

6番手スター ト13位

BestTime 1.14.952 Top#67 Martins Steinerts 1.14.064

プレファイナル後にいったん雨は 上がりドライ路面になったものの、

ファイナル直前にまたもや豪雨と なりました。

雨は強く、雷まじりです。

ドライセットになっていたマシン を、再び大慌てでレインセットへ変更です。

そしてグリッドに着くころにはだ んだん青空が見えてきました。

セットはギリギリまで調整してス タートです。

勝つことだけを考えて臨みまし た。

スタートはうまくいき、3番手に ポジションアップで1コーナーを通過しました。

直後の2コーナーで後ろからの プッシングに遭いショートカット、

その間に6番手くらいに落ちてし まいました。

コースに戻った4コーナー、焦る 気持ちがブレーキロックを引き起こしコースアウト、スピン。

最後尾まで落ちてから走行を再開 となりました。

一周を終える前に数台をパスし、 その後は無我夢中で前を追って行きました。

最終的に13位まで追い上げたと ころでレースを終えました。

マシンを降りたところで、抜いて きた選手に不当な言いがかりを受けましたが、

そのようなことにかまってはいら れません。

それよりも、チームや服部さん、 応援してくださる全ての人に申し訳なさ過ぎて、

泣きたくなるくらいでした。

Finalのマシンの状態はとて も良かったので、なおさら悔いが残りました。

あとで確認すると、追い上げてい るときのラップタイムは焦る気持ちからか、

かなりバラつきがありました。

ラインが乱れたり、落ち着いて考 えてみればそれなりの理由がありました。

フランス大会と同じようなミスで ポジションを落とし、

成長していない自分にはかなり ショックでした。

それでも、チームや、チームのゲ ストの方々は、やってしまったミスを責めるのではなく、

ファイナルの追い上げや、レース ウィーク全体のことをみて評価してくださいます。

この方々に必ずまた喜んでもらえ るような成績を残したいと思いました。

スポンサー様、いつも温かい応援 をしてくださる皆様、本当にありがとうございます。

次戦も精一杯がんばりますので、 これからもよろしくお願いいたします。


笹原 右京

右京撮影のドイツ 006.jpg

右京撮影のドイツ 013.jpg

右京撮影のドイツ 021.jpg

右京撮影のドイツ 056.jpg

右京撮影のドイツ 058.jpg

右京撮影のドイツ 145.jpg

右京撮影のドイツ 157.jpg

右京撮影のドイツ 171.jpg

右京撮影のドイツ 174.jpg

右京撮影のドイツ 175.jpg

右京撮影のドイツ 180.jpg

右京撮影のドイツ 190.jpg

右京撮影のドイツ 193.jpg

右京撮影のドイツ 205.jpg

右京撮影のドイツ 211.jpg

右京撮影のドイツ 240.jpg

右京撮影のドイツ 244.jpg

右京撮影のドイツ 249.jpg

右京撮影のドイツ 314.jpg

右京撮影のドイツ 324.jpg

右京撮影のドイツ 326.jpg

右京撮影のドイツ 335.jpg