ROTAX EURO CHALLENGE 2010 RACE 3 レースレポート 笹原右京

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ROTAX EURO CHALLENGE 2010 RACE3

Circuit:SPEED WORLD bruck,Austria DATE:14-18July2010
笹原 右京 レースレポート

<エントラント>INTREPID FORCE ROTAX
<参戦クラス>Rotax Max Juniors(ゼッケン56番47台)
<フレーム>INTREPID CRUISER V
<エンジン>Rotax Max Juniors
<タイヤ>DRY:MOJO D1 WET:MOJO W2
<レーシングチーム>V=[p.d]2XHRS JAPAN    

<リザルト>
QUALIFYNG PRACTICE:総合4位(J2組1位)予選D組
QUALIFYNG HEAT(C+D)2番手スタート2位
QUALIFYNG HEAT(B+D)2番手スタート1位(ファステストラップ)
QUALIFYNG HEAT(A+D)2番手スタート3位
PRE-FINAL:2番手スタート1位
FINAL:1番手スタート6位


<リザルト詳細URL> RGMMCライブタイミング
http://www.motorsport-events.se/racemoneuro/racemon.html
(下部ダウンロードリザルトより)

<RGMMC TV>
http://www.rgmmc.de/

<チームプレスリリース>
http://www.vpdmarketing.com/#/en/News/News/-/Sasahara-fast-but-unlucky/



<結果詳細コメント>
7月12日(月)に日本を出発し、13日(火)にチームのあるザルツブルグに着きました。
走行は14日(水)から行いました。

7月14日(水)
コースに着きカートの準備をして、一回目の走行へ。
とにかく跳ねるという印象が強かった。
しかしはじめはとにかくコースになれることに専念するために、
セッティングの変更はしなかった。
最初は速い選手と比べてもかなり遅いタイムだったが、
徐々にコースには慣れてきた。

日中の温度は、現地に入ってから毎日36℃〜最高では41℃。
死にそうです・・・・

午後の走行からセッティングを変えていき、かなり良くなっていった。
フレッシュタイヤを履いた選手がトップタイムを出していたが、
自分は古いタイヤでコンマ数秒落ちだったので、
チームからのコメントは「No problem!!!」だった。

タイムもいい感じに出るようになり、
後は少しずつ変化する路面にあわせたセットと、
自分の運転の仕方を変えていくことが課題になった。

ホテルのレストランでの晩御飯はとてもおいしかった。


7月15日(木)
この気温ですがホテルにエアコンがありません。死にそうです・・・・・・・・。

木曜日も練習なので、しっかり煮詰めていくことに専念した。

コースは走るたびに、ラバーがのり、ラインが変わってくる。
いい勉強になった。

この日は、フレッシュタイヤを2回入れた。
1回目は、かなりいい感じだった。
2回目は、セッティングを変更したのでそれを確認するためにあまりプッシュしなかった。

木曜日も一日いい感じで終われた。
翌日のQualiyfyingPracticeがとっても楽しみだった。

その後チームが近くのプールへ連れて行ってくれた。
終了時間ギリギリだったので、少ししか入れなかったが、
くそ暑いオーストリアではサイコーーーの時間だった。

夕食は近くのレストランへ行った。
蚊がたくさん飛んでいて、食べるのに集中できない・・・・・。
オーストリアは、夜8時以降は蚊に要注意だ。


7月16日(金)
金曜日はNon QualiyfyingPractice 2回のあと、
QualiyfyingPractice がいよいよ行われる。
走行の組み分けは2組中2組目(J2)に決まった。

<Non QualiyfyingPractice>
1回目はまあまあいい感じだった。
(24台中2位 ベストタイム43.504 TOP#24 J・Singleton 43.459)
2回目はフレッシュを入れさらにいい感じだった。
(24台中1位 ベストタイム43.401)

<QualiyfyingPractice>15分間
路面状況はJ1組に比べて自分のJ2組は少々不利。
でもそれを逆転しなければポールは見えてこない。
先ずJ1組が走行を終えた。J1組のタイムは予想以上に速かった。
(TOP#69 J・Aitken 43.393)
自分は、とにかく集中してアタックすることに専念した。
自分も含め大半が15分間の走行時間の最初の5〜8分くらいは待機する作戦。
その後自分が出て行くと、ほとんどの選手がついてきた。
気にせず、アタックを開始した。
マシンの状態がちょうど良い2周目の開始で、
ピットから出てきたマシンがいて引っかかってしまった。
満足のいくタイムには少し届かなかった。
それでも、グループトップのようだ。
その後、もう一度チャンスを狙ってクールダウンし、再びアタック。
タイムは更新したものの、J1組のタイムには届かなかった。
グループTOPで終了。それでも総合4位タイムだ。くそーーー。
(24台中1位 ベストタイム43.506 総合TOP#69 J・Aitkin 43.393)
この結果で翌日からの予選ヒートグループA〜DはD組に。
全てのヒートがアウト側スタートとなる。

この日の夕食は、イタリアンレストランだ。
室内に蚊がいなくてサイコーと思ったらめちゃくちゃ暑い。
でも、おいしかった。

エアコンなしはとてもつらい・・・・・。


7月17日(土)
土曜日はWarm up走行とQualiyfyingHeatが3レースある。
しっかり気を引き締めていこうと思った。

<Warm up>5分間
タイヤがコントロールタイヤなので、減らさないようにして走った。
トップタイムではないがNo problem。
(23台中2位 ベストタイム43.980 TOP#85 N・Nielsen 43.947)

<Qualiyfying Heat>10周<C×D>2番手スタート2位
いよいよ最初のヒートが開始だ。ワクワクした。
すべてアウト側なのでスタートには特に気を付ける。
3番手に落ちたが、ペースが序盤は良かったので、2番手をすぐにパスする。
しかしトップに少し逃げられてしまいそれをずっと追いかける展開となる。
自分ミスもあったので、追いつくことはできずチェッカー、2位だった。
(1位#27J・Barlow チェッカー時の1位との差0.578秒 ベストタイム43.856 ファステスト#27J・Barlow 43.781)
※ここで自分のミスを修正して、追いつけるようにすべきだった。

<Qualiyfying Heat>10周<B×D>2番手スタート1位
最低ひとつぐらいはヒ−トを制さなければと思っていた。
気温も上がり、路面にもどんどんラバーが乗り、ドライバーにとってはきついコンディションだ。
スタートは3番手が少し出遅れたおかげですぐにインに入ることに成功し、
2番手で開始。
自分はトップのペースより良かったので、抜かすところを決める。
2周目の5コーナーでインをさし、逃げにかかった。
最初はいい感じのペースで2番手以降を引き離しにかかっていたが、
ラスト3周目くらいから、自分のミス連発で追いつかれそうになった。
しかし相手もミスをしたのか何とか逃げ切ることができた。
(ベストタイム44.252(ファステスト) チェッカー時の2位との差0.171秒)

※ミスをしてしまい、焦ってしまったので追いつかれそうになってしまった。
 焦らず、落ち着いていけばミスもなかった。

<Qualiyfying Heat>10周<A×D>2番手スタート3位
PRE FINALのポールポジションを獲得するためには、このヒートをトッ
プでチェッカーを受けることが必要となる。
セッティングを少し変更し、コースへ向かった。
スタートは何とか3番で開始した。
自分はいつも序盤のペースが良いので2周目に2番手へ上がるが、
すぐに抜き返されてしまい3番手へ逆戻り。
そのバトルの間にトップはかなり前方へ離れてしまった。
セッティングを変更して良くなるところがあったのに、
自分の運転の仕方を合わせられずに、前とどんどん離れてしまう。
そんなことをずっと繰り返し、チェッカー。結果は3位だった。
(1位#69J・Aitkin チェッカー時の1位との差3.402 ベストタイム44.637 ファステスト#57J・Affolter44.406)
※ここでなぜ前と離れるか、カートの感じが違うからどうすべきか考えるべき
だった。

以上の予選結果で、PRE FINALは2番グリットからのスタートが決定した。

この日もプールでクールダウンをした。とても気持ちがよかった。
夕食はホテルのレストランでシュニッツァー<とんかつ>を食べた。美味しかった。


7月18日(日)
雨という予報だったが夜のうちに降り、朝はとても寒かった。
それまでの気温の半分くらいで長袖が必要だった。

<Warm-Up>5分間
コントロールタイヤなので減らさないように走った。
マシンの感触も良かった。
しかし、ここで肋骨を痛めてしまった・・・・。
(28台中10位ベストタイム44.804 TOP#24J・Singleton 44.463)

<Pre-Final>14周
順位も大切だが飛ばずにしっかり完走することはもっと重要だ。
多くの選手は予選ヒートのタイヤだったが、なかには丸ごとフレッシュの選手もいた。
自分は右回りのコースを考えて、左側だけ新品タイヤをつけた。
いけるはずだ。
スタートは2番をキープ。
新品タイヤのいいペースを活かすために、
2周目にトップに立ち逃げにかかる。
後ろは混乱し、一気にリードを広げることに成功した。
後半は、左側の新しいタイヤを右側に付けるので、温存を考えて走行した。
結果的に4秒弱2位をちぎり、チェッカーを受けた。
(34台中1位 ベストラップ43.964 ファステスト#55T・Viidas 43.883)

※序盤で逃げ切れたことがとても良かった。


<Final>17周
とにかく集中。スタートから逃げることを考えた。
上位の選手のタイヤは4本フレッシュだが、
2本のみ新品の自分もそんなにフィーリングは変わらない。
スタートはきれいに決まり、逃げにかかった。
少々のミスもありながらトップを引っ張っていた。
10周目、シケインで少しミス。次のコーナーでインをさされる。
1台できろうと思ったが
2台目が少し強引に入ってきて、行き場がなくなり大失速。
一気に5番手までダウン。焦ってしまい、ラインもはずしてしまった。
その後さらにミスが続き、6番手までダウン。
ミス連発で、ラインをはずしたままでそのままチェッカー。
結果は6位だった。

※始めに後続にパスされたときに1台で切ろうとしたのは無理があった。
 さらにその後焦ってラインをはずしてしまった。
もっと冷静に考えて走ればよかった。それが一番足りなかった。

いいマシンを作ってくれた服部さんには申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
チームに対してもせっかく勝利をプレゼントできるチャンスだったのに申し訳なかった。

レース後は片付けをして、高速道路の途中のパーキングでご飯を食べた。
そして、ホームステイ先の家に着き、そこで北富さんと別れた。

7月19日(月)
チームのワークショップで働いた。
テントのマットやカートなどの清掃をたくさんした。
その後、アーンストさんの家でバーベキューをごちそうになった。
とてもおいしかった。
夕食後、明日日本へ戻る服部さんと別れた。


7月22日(木)まとめ
昼間ワークショップで過ごして、夜部屋に戻ってから少しずつレポートを書いています。

先ず、今回もレースに出られたことに感謝したい。
応援してくれた方には『勝てなくてすみません!!!』と言いたい。

決勝は本当にもったいなかった。でも、全力は尽くした。
前回までと違うのは、飛ばなかったことだ(笑)

ポイントは何位になったのかわからないけれど、
(注:ランキング3位)
とにかくGenk(最終戦ベルギーラウンド)で勝つことを考えて生活することを目的としたい。
現在は、オーストリアにそのまま残り、チームにお世話になっています。
いろいろがんばってます!

今回もスポンサー様、日本の皆様、応援をありがとうございました!!
次戦も精一杯がんばります!!!

笹原 右京


*写真はEIKO写真館より抜粋にてお借りいたしました。

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