2010 ROTAX MAX FESTIVAL レースレポート 笹原右京

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2010 ROTAX MAX FESTIVAL レースレポート

 (愛知県 美浜サーキット・10月9日(雨)~10日(晴))

<エントラント> HRS Japan
<参戦クラス> ROTAX MAX Jrクラス(ゼッケン12番・出走台数40台)
<フレーム> INTREPID CRUISER V
<エンジン> ROTAX MAX Jr
<タイヤ> MOJO D2 (ウェット MOJO W2)
<メンテナンスガレージ> HRS Japan
<リザルト>
タイムトライアル:6位(C組)
予選ヒート(A×C):4番手スタート・3位
予選ヒート(B×C):4番手スタート・1位
プレファイナル:2番手スタート・2位
決勝ヒート:2番手スタート・3位(ファステストラップ獲得)

<結果詳細URL>EIKO http://www.eikoms.com/result/Result.htm
Racelive.jp http://www.racelive.jp/live/race?raceid=MAXFESTIVAL2010
*EIKOさま、Racelive.jpさまには、
写真とデータをレポート内でもお借りいたしました。

<レース動画>レーシングカートウェブ
http://www.racingkartweb.jp/max_festival2010/max_junior_final.html

<結果コメント>『.....』

<結果詳細コメント>
<10月7日木曜日 練習走行>
出だしの午前中まではあまり好調とはいえなかったが、
その後原因を把握してからは一気に調子が上がっていった。
しかし、午後の2セッション目(5回のうちの4セッション目)のときに、
アクシデントに遭ってしまった。
2コーナーで、前車がタイヤバリアに当たってスピンしてしまったところに、
かなり接近していたためどうにも避けきれず激突、
これにより、フレームは曲がり、パーツ類も破損してしまった。
この時点で、今回のレースは不出走となるのかといったんは覚悟したが、
INTREPID JAPANさまと、荷物を引き受けてくださった九州の方の
おかげで、翌日に代わりのフレームが届くことになり、リタイアは免れた。
本当にありがたいと思った。
翌日に備え、木曜日のうちに、カートを全てバラしておいた。
アクシデントの際に、左手を傷めてしまったが、
ちょうど会場に居られたミワ先生の適切な処置のおかげで、大事に至らずに済んだ。
多くの方にご心配をいただき、また助けていただいた一日になった。

<10月8日金曜日 練習走行>
金曜日の朝いちでフレームが到着した。本当に感謝!!!
早速父ちゃんとマシンを作っていった。二人ともはじめての経験だった。
午前中で完成し、金曜日は3回の練習走行をこなすことができた。
マシンは問題なく走行でき、調子も上々でいい感じだった。

<10月9日土曜日>
<公式練習1グループ><10分間>
朝からの雨で大忙しになった。
セッティングのデータが全くないなか、チームの皆さんにずいぶん助けていただ
いた。
はじめから良い感触のセッティングで走ることができ、
途中でピットインして調整してから、さらに良くなった。
常に前に引っかかった状態だったが、最後に出したタイムは総合トップタイムと
なった。
(50秒029 2番手#24綿谷選手 50秒420)

<タイムトライアル1グループ><7分間>
先の2グループが走行を終え(2グループベスト46秒927)、
どんどん路面が乾いていくのがわかったが、
どのくらいのセッティングで行けばいいのか正直悩んでいた。
先頭で出て行き、最初から全開アタックに入った。
セッティングはやはり合っていなかったが、なりふりかわまずアタックした。
はじめの2周しかタイムアップができない状況だったので、
3周目以降アタックをやめようか、一回クールダウンしてまたアタックか悩んだが、
諦めずにもう一回アタックする事にした。
しかし、タイムアップはならず終了を迎えた。
総合6位だった。(46秒551 TOP#10鈴木選手 46秒241 0.
31差)
TOPでないのは残念だが、予選から確実に上がっていけば問題ない。
タイムトライアルの結果、予選ヒートの組はC組となった。

<予選ヒート(A×C)27台><8周>
4番手スタートなので、スタートをうまく決めてトップに立ちたいと思っていた。
スタートはそこそこ良く、3番手で1周目を終える。
とにかく雨がすごくて、前がまともに見えないがフルアタック!!
セッティングは少しはずしていたが、何とかリカバリーしながら、
最後は2番手争いをしながらのチェッカー。3位だった。
(ベストタイム51秒871 ファステスト#26辻井選手51秒221)

<予選ヒート(B×C)26台><8周>
先ほどの予選での経験を活かし、セッティングを改善した。
4番手スタートから、まず2番手まで上がる。
さらに2コーナーでトップの選手が少しオーバーランしたのを逃さず、
その隙に、3コーナーですぐに抜きトップへ。
セット変更も当たり、TOPを守って走行していた。
レース中盤、とんでもない豪雨になり、ひどすぎて前が見えなくなってくる。
そのまま後続を引き離した状態でチェッカー。1位。
(ベストタイム51秒690 ファステスト#3加藤選手51秒520)

予選ヒートの結果をもって、明日のプレファイナルは2番グリッドに決定した。
豪雨と強風は、パドックを水没させ、自分達をずぶぬれにした。
そのような荒天のなか、激励にきてくださったスポンサーさまには本当に感謝し
たい。

<10月10日日曜日>
<公式練習5分間>
昨日の天気がうそのように晴れとなった。
朝からドライセッティングへの変更に追われた。
タイヤをできるだけ無駄にしたくはなかったので、数周で終了した。
カートはこのときは問題なかった。

<プレファイナルヒート><12周>
2番グリッドからのスタートだ。序盤の早さを活かしたい。
スタートは明らかに3番手が前に出ているが、日章旗はふられた。
2番手で1周目を終える。
トップの選手の方がペースが良く、
こちらはセッティングミスにより工夫しながら付いていくのが精一杯だった。
何とか2番をキープした。
決勝への対策を父ちゃんと考えた。
(TOP#1福住選手と#12右京の12周のラップタイム比較)
①41.993 41.052 40.873 40.523 40.745 40.568 40.481 40.521 40.535 40.615
40.586 40.511
⑫42.170 41.090 40.851 40.555 40.737 40.736 40.481 40.662 40.531 40.547
40.599 40.473

<ファイナルヒート><15周>
今回のゼッケンは、国内からの世界大会への道へ可能性の高い順からつけられて
いる。
国内の持ちポイントが少ない自分の12番という位置は、
限りなく不可能に近い順位だった。
しかし、混乱の予選とプレファイナルを安定した順位で確実に戦った結果、
決勝前には、世界大会が見える位置までになっていた。
これは、やはり混戦のユーロシリーズを戦った経験が活かされた結果だと考える。
世界大会、グランドファイナルの舞台に再び立ちたい。
とにかく、ファイナルレース、やるしかない。
そう強く思い、勝つことだけを考えてグリッドについた。

2番グリッドからのスタートは、トップの選手がアウトに振ったので、
チャンスを見逃さず、すかさずその隙にインへ突入した。
しかし完全に入っているにもかかわらず、
相手は見ていなかったのかわざとなのかこちらにかぶせてきてしまい、
行き場を失いイン側の芝生へ。そして接触、失速。
なんとか立て直したが、2コーナーでインにトレインで入られ一気に後退してし
まった。
しかし気を抜かず、次の3コーナーで前に混乱が起きたところを冷静に上手く切
り抜け3番手に浮上した。
さらに定常円で前を抜き2番手にあがった。
そのときトップはすでにかなり離れてしまったが、決して諦めずに前を追った。
しかし、カートのペースがなかなか上がらず、7周めに3番手へ後退してしまった。
何とか付いていくが、10周目の3コーナーでアクセルを踏んでも何故か反応せず、
一気に失速し、前と離れてしまった。
このちょっとしたトラブルがタイムの拮抗した展開では致命的な差となってし
まった。
それでも与えられたもののなかで精一杯走っていた。
ラスト2周目で出たファステストラップは、死に物狂いで前を追った結果だと思う。
最終ラップもゴールラインまでの最短距離を必死に走ったが、
0.448秒届かず3位でチェッカーとなった。

<まとめ>
最終的に、国内のジュニアMAXクラスのランキングは、
2位の選手と同ポイントの3位にまで上がっていた。
同ポイントながら、優勝回数の差で2人枠のグランドファイナル行きを逃すこと
になり、
大変残念な結果になった。
それにしても木曜日のアクシデントを思うと、
最後までレースに参加できた事自体が本当に幸せだった。
助けてくださった皆様にあらためて感謝したいと思う。

今年予定していたレースはこれで全て終わった。
スポンサー様、後援会の皆様をはじめ、
本当にたくさんの方々に支えていただいた一年だった。
結果には結びつかなかったが、かけがえのない経験をいくつもすることができた。
今年学んだことは、今後に必ず役立っていくと思う。
一年間たくさんの勉強をさせていただき、本当にありがとうございました!!!

笹原 右京

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