ROTAX WINTER CUP 2010 レースレポート 笹原右京

ROTAX WINTER  CUP 2010

(公式日程 2月10日〜14日 Circuit Campillos,SPAIN) 



<エントラント> INTREPID FORCE ROTAX

<参戦クラス>Rotax  Max Juniors(ゼッケン56番41台)

<フレーム>INTREPID  CRUISER V

<エンジン>Rotax Max  Junior

<タイヤ>DRY:MOJO  D1 WET:MOJO W2

<レーシングチーム>V=[p・ d]2× HRS JAPAN



<リザルト>
QUALIFYING PRACTICE:総合3位(EVEN組3位)予選C組
QUALIFYING HEATS(C+D):1番手スタート・2位(ファ ステストラップ)
QUALIFYING HEATS(A+C):2番手スタート・20位(0 周リタイヤ)
QUALIFYING HEATS(B+C):2番手スタート・2位(ファ ステストラップ)
PRE-FINALS:12番手スタート・3位
FINAL:3番手スタート・1位

<結果詳細URL>RGMMC http://www.rgmmc.com/index.php

<RGMMC TV> http://www.rgmmc.de/

<V=[p・d]2>

http://www.vpdmarketing.com/#/en/News/News/-/SASAHARA-UNBEATABLE/Jenni W

<INTREPID ROTAX FORCE> http://www.intrepidforcerotax.com/

<EIKO写真館>http://www.eikoms.com/photo/Photo_Top.htm



<結果コメント>『I‘m GUNBOY!?』



<結果詳細コメント>

2月8日(月曜日)

月曜にまず羽田から関空へ向かい ました。

関空で服部さん、西野さん、橋本 さん、西野くんと合流し、パリに向けてへ出発です。

パリからは、向こうの時間で月曜 の夜中にマラガに着きました。

空港の近くのホテルは日本でいう ルートイン?みたいな感じでした。

マラガに着いたのは、だいぶ遅い 時間だったので、自分はシャワーを浴びてすぐに寝ました。



2月9日(火曜日)

朝、レンタカーを服部さんと橋本 さんが借りに行ってくれて、

ピカソ美術館へ向かいました。

ピカソの絵を見ましたが、自分に は全く何が何だかわかりませんでした。

一枚だけ横顔の人の絵のポスター を買いました。

昼食はそこの近所のレストランで 食べました。とてもおいしかったです。

そのあとコースへ移動です。

最初は車の中から景色の写真など を撮っていましたが、眠くなり寝てしまいました。

気がついたらコースでした。

まずチーム(チームV)のみなさ んに会いご挨拶をしました。

Ernst、Jenniさんなどグランドファイナルで会った以来の人達や

KarolやDarrellさんなど新東京で先週会ったばかりの人達との再会が、

何だかとてもうれしかったです。



チームの方や服部さんとすぐに シート合わせをし、

その日のうちにカートを仕上げ て、翌日からの走行に備えました。

そしてコースの近くのホテルへ移 動です。車で30〜40分くらいの距離でした。

心配していましたが(ベットがひとつしかないとか! シャワーが水しか出ないとか!)

普通のホテルで問題ありませんで した。

夕食は近くのレストランへ行きま した。結構美味かったです。



2月10日(水曜日)

楽しみで楽しみでしかたがなかっ たEUROでの初走行です。

とにかく今日はコースに慣れる事 に集中しました。



この日はEdと再会しました。

相変わらずの陽気なテンションで した。彼はクレイジーボーイです(笑)



自分はとにかく走る事を楽しみま した。

コースレイアウトが楽しくて楽し くて仕方がありません。

色々な走りを試しました。

今回お世話になるチームVはとてもいい雰囲気でした。

いろんな言葉が飛び交うチームで した。

英語、ドイツ語、イタリア語、な どなどで、彼らは日本語も覚えようとしていました(笑)



晩御飯は隣のチーム、西野くんやKarolがいるUNIQ RACINGでいただきました。

晩御飯はとてもおいしかったで す。



2月11日(木曜日)

朝はとても寒いです。この日の路 面はハーフウエットで、微妙です。

テントの中もメチャクチャ寒いで す。寒いのは嫌いだー!



デリバリータイヤが配られました が、使えるのは翌日からになります。

この日からより本格的にセッティ ングを煮詰めていきました。

どんどんマシンは良くなっていき ました。

最終的には、トップタイムのよう だったので問題はありません。

EUROの選手は、チェッカーを 受けてもまだバトルしていて、

ピット入り口までが勝負らしいで す(笑)

それでマシンを壊しそうになって いた選手もいました(笑)



前日の昼食はレストランで食べた けれど、

この日からはJenniさんが何を食べたいか 聞いてくれて、

それをレストランからもって来て くれました。

晩御飯はこの日もUNIQ RACINGでいただきました。

毎回とてもおいしいものを作って くれるので食事が楽しみでした。

いよいよ明日は本格的なレース モードに入ります。



2月12日(金曜日)

朝は、やっぱり寒く、本当に嫌で す。



この日からトランスポンダーをつ けました。

朝に2セッションあり、そこで セッティングの確認をしました。

とてもいい感じで、イケる!と思 いました。



お昼を食べて、いざ公式予選(タ イムトライアル)です。



<QUALIFYING PRACTICE><15分間・EVEN組>

気合をいれ、集中し、イメージを して出て行きました。

最初の2〜3周はいい感じで、ま だまだいけると思いました。

タイヤの状態がいいときに区間ベ ストといい感じできていたところで、

前の選手に引っかかってしまいコ ンマ1秒くらい足らず、4位となりました。



ロングランでの感触はいいはずな のでレースではいけると思ったが、悔しかったです。



その日の晩御飯は、TEAM Vの皆さんと一緒にいただきまし た。

その時Darrellさんから

「一台ウエイトで失格になってUkyoが3位に繰り上がった よ」と聞きました。

予選の組がD組からC組に変更になりました。

明日からいよいよ予選です。頑張 るぞ!!



2月13日(土曜日)

朝は本当に寒いです(泣) 

雨なので路面に気をつけようと思 いました。

WARM UPでは、少ない周回数にしてはいいタイムでした。イケる!



<Qualifying Heat C+D> <6周>

本来なら7周でしたが、悪天候の ためスケジュールが遅れていて6周に減算になりました。

ポールスタートなのでスタートを 決めて逃げたいと思いました。



スタートは、明らかにアウト側の フライングでしたが切られました。

一気に6番手まで落ちてしまい、 そこからはバトルが続きました。

完全に楽しむ事を忘れてしまっ て、冷静さも失っていたと思います。

一気に4台抜きなどもするけれ ど、上がったり、下がったりが激しく、

なかなか前へ行けません。

それでも実況のケン・ウォーカー や、観ている方たちはとても面白かったと思います(笑)

ラップタイムは他の選手よりもコ ンマ5秒くらい速いのにそれを活かせず、

僅差で2位チェッカーとなりまし た。残念。



<Qualifying Heat A+C><6周>

次こそトップで帰ってくるぞと気 合を入れました。

スタートはアウト側2番グリッド です。

しかし、コース状況が悪くなかな か始まりません。

待っている時間が長くて、とても 寒かったです(泣)

その後やっと開始しなりました。

水温をしっかり上げる事と、タイ ヤを暖める事に専念しました。

スタートです。1コーナーで、ブ レーキを踏んだ一瞬効かず、

すぐ直後に急に効きはじめ、コン トロールが間に合わずコースアウトしました。

何とかコースに戻りましたが、 ちょうどそこへ飛んできたカートに接触、そして360度スピン!

このときにマシンが少しおかしく なりました。でも走行はできそうです。

当然最後尾に沈み、完全に焦りま した。

そのせいで走りが乱れ、下りの5 コーナーで接触、マシン破損、

そして、リタイヤとなってしまい ました。

服部さんやチームの人や日本で応 援してくれている方々に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

しかしチームの皆は、明るく「気 にするな。次だ!!!!」「最後に1番になればいいんだから!!!」「OK OK 問題ない!!」と次々に励ましてくれました。

気持ちも切り替わり、またやる気 がどんどん出てきました。



しかしこの後、霧や大雨でQualifying Heatの3回目以降が明日へ延期となりました。

さあ明日は忙しいぞ!



晩御飯はUNIQ RACINGでご馳走 になりました。

そのときに、ダレルさんからたく さんのアドバイスをもらいました。

このアドバイスが、とても後で役 立ちました。Thanks Darrellさん!!



2月14日(日曜日)

本当に朝から忙しかったです。

タイムスケジュールや各ヒートの 周回数など、変更が多くありました。

特に西野くんは朝一発目8時からWARM UPで大変です。

自分はすでに予選が2回終わり、 次の予選までに時間が空いていたので少しだけ余裕がありました。

WARM UPはレインフレッシュで行きました。1周くらいの走行で終えました。

いよいよ最後の予選です。

気を抜かずに行こうと決めていま した。



<Qualifying Heat B+C><6周>

今までのミスを繰り返さない。そ して楽しむ。このふたつを頭において臨みます。

路面はハーフウエットで、タイヤ は全員スリックです。得意な路面です。



2番手アウト側からのスタート は、

イン側からどかどか入ってこられ て6番手までポジションを落とします。

はじめはなかなかペースが上がら なかったけれど、1台1台しっかり抜いていき、

2位でチェッカーを受けました。

ラップタイム的には他の選手より も1秒くらい速かったので、

スタートでのポジションダウンが 響いたかたちです。



かなり待って、やっと予選の総合 結果が出ました。12位でした。

もっと下のほうかと思っていたの で、少しホッとしました。

お昼はこの日もJenniさんが持ってきてくれ て、大好きなカルボナーラを食べました。



<Pre-Final><8周>

12番スタートなのでとにかく一 番でも順位を上げるしかありません。

スタートをなんとしても決めて、 序盤のスピードを活かしたいと思いました。



スタートではすぐにイン側に進 入、1コーナーは滑りながら入り、

前が混乱したところをイン側から 5〜6台くらい抜くことに成功しました。

そのあとのペースも良くどんどん 抜いていき、3番手まで上がりました。

前を行く2番手との差と、後ろか ら来る4番手との差がだいぶ離れていて、

ラップタイムもあまり変わらな かったので、

ファイナルのイン側3番グリッド をキープするためにラスト数周はペースをコントロールして走りました。

チェッカーを受けました。3位で す。

走り終わるととても寒さを感じま した。

次はいよいよラスト。思いっきり 楽しんでいこう!



<Final><12周>

せっかく得た3番グリッドです。

スタートをうまく決め、逃げきり たい!



スタートは上手く決まり2番手に あがります。

すぐの3コーナーで仕掛けようと 思いましたが、押さえられました。

下りの5コーナー、ここはPre-Finalでも何度も パッシングしたコーナーです。

ここで行こう!

一気に入り上手く決まりました。 後ろが混乱しています。今だ!猛プッシュ!!!

そして、後ろを引き離すことに成 功しました。

あとはマシンを最後まで持たせる ことが重要です。

集中して丁寧に走っていました。

そして最終ラップ、自分は2番手 争いを見ていました(笑)

ついにチェッカー、勝っ たーーー!!!

ペースを落としていたわりには最 終ラップにベストタイムが出ていました。

ファステストラップはとれなかっ たけれど、特に問題はなかったと思います。



パルクフェルメに戻ってきたらみ んな大喜び!

チームのみんなが祝福してくれま した。とにかく本当に嬉しかったです。

Ernstは「アリガト」と日本語で言ってくれました。



晩御飯はチームVのみんなでパー ティでした。食事は相変わらず美味かったです。

Edもパーティに来てくれて、一緒に過ごしました。

彼はメインもそこそこにいきなり アイスを7個も食べて、1個は持ち帰って行きました。

やっぱり彼はクレイジーボーイで す(笑)



2月15日(月曜日)

この日はチームのテストでした。 他のチームも少し残っていました。

テストは、雨の中で行いました。

途中大雨で、コースがプールのよ うな状態になっていました。

(土曜日と同じような状態でした。)

テストのメニューは大雨などでだ いぶ省略されてしまいましたが、

その中でもやるべきことは果たせ たと思います。

最後の走行時には、EdがMAXで後ろから近づいて きて、

少しタイム差はあったけれど、途 中でバトルを楽しむことができました。



テストが終わり、チームのみんな とお別れです。

カンピロスに居るあいだ、凄くみ んなに助けられたと感じます。

Thanks!!!!!

ありがとう!!!!!

そして、日本人チームはマラガに 向かいました。

少し買い物をして、空港近くのホ テルに戻り、荷造りをしました。



2月16日(火曜日)

朝はとても大雨でした。

空港に早く着き過ぎて、カウン ターが閉まっていました。

その後飛行機に乗り込み、まずは マラガからパリへ向かいます。

シートが結構空いていたので、み んなで横になったりしていました。

パリに着き、乗換えて次に関空へ 向かいます。

シャルル・ド・ゴール空港の新し いターミナル?からでした。

日本人が買い物をいっぱいしそう なものがたくさんありました。

パリから関空までは約10時間で す。7時間くらいは眠っていました。



2月17日(水曜日)

関空に水曜日の午前中に着きまし た。

お世話になった服部さん、橋本さ ん、西野さん、西野くんとここでお別れです。

一番年下の自分は、みなさんに本 当にお世話になりました。

とても感謝をしています。ありが とうございました。



関空から羽田への向かいながら ドッと疲れが出てきました。

父ちゃんと母ちゃんとぶるちが迎 えにきてくれて、

やっと帰って来たという感じがし ました。



<まとめ>

今回の参戦は、今年ROTAX  MAX EURO CHALLENGEへフル参戦するためのチャンスを掴みに行くという目的がありました。

優勝できたことにより、ひとつの 目標はクリアしたものの、

自分にはまだまだ課題がたくさん あるということもよくわかりました。

3月にフランスで行われる開幕戦 に出場できることになりました。

シリーズの本戦はとても厳しい戦 いになると想像していますが、

今回の反省点を活かして、さらに 成長したレースができるように頑張ってきたいと思います。



スポンサー様、あたたかく送り出 してくれた学校のみなさんなど、

応援してくださった全ての皆様に 心から感謝いたします。

これからも精一杯頑張っていきま す。どうもありがとうございました!!!



笹原 右京

写真協力

Jenni Wade/www.racetogetthere.com
Bas Kaligis/Raceexpress.com
Igor Kurkowski/Vinky Media

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