ROTAX EURO CHALLENGE 2010 RACE 1 レースレポート 笹原右京

ROTAX EURO CHALLENGE 2010 RACE 1
Circuit: Sologne Karting, Salbris, France Date: 24 - 28 March 2010


レースレポート


<エントラント> INTREPID FORCE ROTAX



<参戦クラス>Rotax  Max Juniors(ゼッケン56番47台)



<フレーム>INTREPID  CRUISER V



<エンジン>Rotax Max  Junior



<タイヤ>DRY:MOJO  D1 WET:MOJO W2



<レーシングチーム>V=[p・ d]2× HRS JAPAN



<リザルト>

QUALIFYING PRACTICE:総合5位(J2組2位)予選A組

QUALIFYING HEATS(A+B):3番手スタート・1位(ファ ステストラップ)

QUALIFYING HEATS(A+D):3番手スタート・1位(ファ ステストラップ)

QUALIFYING HEATS(A+C):3番手スタート・3位(ファ ステストラップ)

PRE-FINALS:2番手スタート・14位


FINAL:14番手スタート・11位(8位ゴール+5秒ペナルティ)

<結果コメント>『やっても〜た〜』



<結果詳細URL>RGMMC http://www.rgmmc.com/index.php


<RGMMC TV> http://www.rgmmc.de/

<INTREPID ROTAX FORCE> http://www.intrepidforcerotax.com/





3月22日(月)

今回は成田空港で服部さんと合流 し、パリへ向かいました。

飛行機での移動は退屈で窮屈で す。

通路に横になりたい気分になりま す(笑)

約12時間かけてシャルルドゴー ル空港に到着しました。



事件が起こりました。服部さんの スーツケースがなかなか出て来ません。

係りの人に聞いてもわからないよ うです。オーマイガー!!

服部さんは連絡先を伝えて、スー ツケースがないままレンタカーでホテルへ向かいました。

自分は疲れてすぐに寝てしまいま した。なので、景色などは観ていません。



ナビで『目的地に到着しました』 と言ってますがホテルの名前が違います。

近くのホテルに聞いたら、『違う 名前だがそのホテルだよ』と言われ、

時間が遅い事もあってそのホテル に電話してくれました。



いきなりいろいろありましたが、 ベッドで眠れてよかったです。

服部さんの荷物は戻ってくるのか 心配です。



3月23日(火)

開催地のSologne  Kartingサーキットへ行きました。

しかし、チームの皆はまだ到着し てなくて、昼ごはんを食べにマックへ行きました。

エジプトの次にデカいマックでし た。コーラが多すぎて全部飲めませんでした。



その後コースに戻り、チームの アーンストやUNIQレーシングの皆さんと会いました。

アーンストからのリクエストされ たカップラーメンをたくさん渡したら大喜びしてくれました。

まだ、チームテントなどが到着せ ず、UNIQレーシングの手伝いをして過ごしました。



一時間後くらいにスティーブンが やってきてテントの組み立てを始めました。

でっかいプラモデルを立てている ような感じでした。



夕食はチームの皆さんと噂のバッ ファローグリルへ行きました。

食べてみての、自分と皆さんの感 想は、

『MOJOのD3を食べているよ うだぜ!(笑)』



ホテルへ戻り爆睡しました。



3月24日(水)

いよいよ走行を始めます。

楽しみにしていたのでワクワクし てました。



調子は良く、いい感じのスタート です。

マシンのセッティングもどんどん 進みエンジンもOK。



速いタイムを出すと、他チームの 外人さんは

『お前の頭のネジ飛んでんじゃ ねーのか!?(笑)』

みたいな事を言って驚いていま す。



『ネジは飛んでないぜ!!!』



3月25日(木)

朝は眠くて辛いです。



一日フリー走行なのでしっかりマ シンを仕上げたいと思いました。



とてもいい感じでした。

午後の2回目か3回目にニュータ イヤを入れようとしましたが、

雨が降ってきて中止にしました。

その後も雨は降り続きました。



UNIQレーシングでいただくご 飯は、いつもKarolのお母さんの手作りです。

この日は日本で言うコロッケと野 菜スープでした。

とてもおいしい!!



3月26日(金)

トランスポンダーを付けはじめる 日です。

雨が降っています。

朝の練習走行が2回あり、その後 公式予選(タイムトライアル)となります。



1回目の走行はトップタイム。

2回目はニュータイヤを入れたの ですが路面が乾いてきて、

タイヤが壊れるまえに終了しまし た。



レストランの昼ごはんを食べて、 いよいよ公式予選です。



Qualifying  Practice(15分間)

自分はくじ引きで2組中2組目の 走行順でした。

1組目の様子をみている限り、路 面はどんどん良くなっていたので、

2組目の自分は『これはイケ る!』と思っていました。



が、しかし、、、、、



いざ出走というときに、

人生で一番最悪なタイミングで最 悪な雨の状態になってしまいました。

走り出したとたん、ヒョウも混 じっているものすごい豪雨・・・・・・

一瞬、凄すぎて前が見えなかった くらいです。

それでもタイムを出さなければ と、マキシマムアタック!



なかなかクリアラップがとれずに 苦労して、

結果はグループ2位でした。



そんな状況だったので順位はだい ぶ下だろうと思っていましたが、

総合5位というのは意外でした。

これで4組に分かれる予選はA組 の2番手、

予選は毎回3番グリッドからス タートになります。



この日は近くのイタリアンレスト ランで夕ご飯でした。

味はまあまあでした。



3月27日(土)

今日は予選を3ヒートこなしま す。



朝のWARM UPから調子はいい感じで、

確認のみの一周しか走っていない のにトップタイムだったのには自分も驚きました。



Qualifying Heat  A+B(6周)

スタートでは前のポールの選手が 遅れ気味で、3番手で周回を始めました。

ラインがまだはっきり掴めていな い部分があり、なかなか抜かせません。

後半だんだんわかってきて、調子 が出てきました。

前の2台をパスし、トップに躍り 出ます。

最終ラップは何度かアタックを仕 掛けられましたが、抑えてトップでゴールしました。



Qualifying Heat  A+D(6周)

スタートでまたもトップの選手は 遅れ気味です。

それでもすぐに1台抜き、2番手 で周回します。

だんだん路面が良くなってきて、

トップの選手が苦しそうだったの で一気にプッシュします。

すぐに抜け、一気に引き離し、 トップチェッカーを受けました。



Qualifying Heat  A+C(6周)

スタートでまたもやトップが出遅 れます。

かんべんしてー!

路面が予想外に乾いていたので、 ラインを探ります。

4番手走行からすぐに3番手に上 がりましたが、トップは少しはなれていました。

周回数が残り少ないし、後ろも離 れているので2番手にアタックを開始しました。

しかし、相手に上手く押さえら れ、抜けないまま3番チェッカーを受けました。



予選3回の結果をもって総合ポイ ントは2位、

明日のPRE-FINALは2番スター トと決まりました。



3月28日(日)

いよいよ最終日です。

この日からサマータイムになりま した。

天気は晴れの予報でしたが、全く 逆で雨です。



WARM UPはトップタイムで 終えました。



Pre−Final(10周)

スタートではトップの選手が寄せ てきて行き場を失い、譲る状況でした。

その間にイン側から5〜6台に入 られ、7番手ぐらいまで落ちました。



少し焦ってしまい、すぐに5番手 まで順位を上げましたが、

最終コーナーの1つ目の縁石に 乗ったところ着地でスピン!

最後尾まで落ちました。

そこから落ち着きを取り戻し、 14位まで上げてチェッカーを受けました。



Final(12周)

とにかくひとつでも追い上げるし かない!

スタートはまあまあうまくきれま したが前方で多重クラッシュがおきています。

行く場所行く場所悪いところばか りで、20番手ぐらいまで順位を落とします。

止まらなかったのが幸いですが完 全に焦ってしまい、

ペースを取り戻すのに数周かかり ました。

その後は、一台一台抜いて行き8 位でチェッカーを受けました。



しかしレース後、追い抜きの際の 接触などで5秒ペナルティーを科せられ、

最終リザルトは11位となってし まいました。



このような結果は残念でたまりま せんでした。



3月29日(月)・30日(火)

日本への移動中は何だか全体的に 気持ち悪く、最悪でした。

それでも珍しく、ふだんはあまり 食べない機内食をある程度食べられました。



オランダ経由だったので初めてア ムステルダムのスキポール空港に行きました。

小さくまとまっていてお店などに すぐ行けるという感じでした。



成田に着き、父ちゃんと母ちゃん とぶるちに迎えてもらいました。

顔を合わせた瞬間全員苦笑いでし た(笑)



服部さんと一緒にオートスポーツ さんの取材を受けてから解散し、帰ってきました。



(服部さんのスーツケースはレースウィーク中に無事戻ってきました!)



まとめ

今回のEUROシリーズ第1戦は ほろ苦い結果に終わってしまいました。

改めて 勝つ ということの難し さを実感しました。

服部さんやチームに勝てるマシン を作ってもらい、

天候も数分ごとにめまぐるしく変 わる中で予選をうまく乗り切り、

実際に速さも充分アピールできた なか、

自分のミスでチャンスを潰してし まいました。

その理由は終わってみればプレッ シャーとか、思い当たる事はあります。

それでも、悔しい結果になっては じめて得るものもたくさんあったので、

次回の課題にして必ずレースに活 かしていきたいと思います。



チームVのみなさんは、リザルト を責めたりはせず、

『UKYO、もっと楽しめ よ!!』と常に前向きです。

チームのみなさんを思い出すとま たやる気が湧いてきます。



パドックでも、いろんな人に声を かけられたりテントに誘ってもらって、

日本ではなかなか持てない時間を 過ごしています。

レースウィークはとても充実して いるので、

次のドイツ大会へ行くことを今か らとても楽しみにしています。



勝利を期待して応援してくださっ たスポンサーさまや友人の皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいですが、応援にはとても後押しされました。

本当にありがとうございました。



メカニックの服部さん、今回もい いマシンを作っていただき、ありがとうございました。

こんな結果で申し訳ないです。

そして、父ちゃん・母ちゃん、自 分のためにお金を出してくれたのに、

こんな結果で申し訳ないです。



力を貸してくれた全ての方々に感 謝したいと思います。

本当にありがとうございました。

これからもいいレースができるよ うに頑張りますので、

応援をよろしくお願いいたしま す!!!



笹原 右京

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