2011 Rotax Max Euro Challenge Race2 レースレポート 笹原右京

2011 Rotax Max Euro Challenge Race2 Race Report

(Circuit Wackersdorf、Germany Date5/25-5/31)



<エントラント>PAUL CARR RACING

<参戦クラス>Rotax Max Juniors(ゼッケン6番 57台)

<シャーシ>KOSMIC MERCURY

<エンジン>Rotax Max Juniors

<タイヤ>Dry MOJO D1 Wet MOJO W2

<レーシングチーム>PAUL CARR RACING



<リザルト>

Qualifyng Practice 総合25位 予選A組

Qualifyng Heat A+B 13番手スタート 1位(ファステストラップ)

Qualifyng Heat A+C 13番手スタート 4位(ファステストラップ)

Qualifyng Heat A+D 13番手スタート 1位

Pre Final 1番手スタート 1位(ファステストラップ)

Final 1番手スタート 1位(ファステストラップ)



<リザルト詳細> RGMMC

http://www.camp-company.de/Rotax%20euro%20challenge%202011/index.php?dir=03+Race+2+REC+Wackersdorf+%28D%29+25-29+May%2F

<RGMMC NEWS>

http://www.rgmmc.com/index.php

<動画> YouTube kartworldTV

* レースダイジェスト

http://www.youtube.com/watch?v=Eyhn7AskgUg&feature=channel_video_title

* 優勝者インタビュー

http://www.youtube.com/watch?v=kP8FEmfeUaU&feature=related

* 君が代

http://www.youtube.com/watch?v=R1w3nB1BpIE



<詳細コメント>

5/25 水曜日(8分間×8回)

朝 の路面は悪かった。

そ の後どんどん路面が良くなっていきマシンも決まってくる。

古 いタイヤでの走行では、一発は出せるがロングランでの安定性がない。

NEW タイヤを入れたらタイムがポーンと上がった。

時 間帯によって変わるこのサーキットの路面変化も少しは掴めてきた。

メ カのOliもご機嫌でいい感じの一日目。



5/26 木曜日(8分間×7回)

朝 からいいタイムで好調なスタート。

タ イヤが古くなっても悪くないタイムが出ているので問題ない。

翌 日のQualifyng Practiceのシュミレーションもした。

NEW タイヤを入れた時間帯がよくなくて、タイムはそこそこだったが本番はイケそうだ。

キャ ブも細かくセッティングできた。

フ リー走行全般を通じて、チーム、そしてメカニックOliと充実したテストができ、

納 得のいくセッティングができたので非常によかったと思う。

タ イムも常にトップグループにいるので心配ない。

Qualifying Practiceが楽しみだ。



5/27 金曜日

Non Qualifyng Practice1回目10分間(偶数ゼッケン組)

前 戦ベルギーと同じようにこのタイミングでフレッシュタイヤを投入。

朝(現地10時半)のセッションの割にはいい感じでタイムが出た。

(51秒402=トップタイム 2番手#14 51秒737)

試 したセッティングが少し外れていたので、まだタイムアップが可能だ。



Non Qualifyng Practice2回目10分間(偶数ゼッケン組)

一 番いいセットでアタック!

と 思ったが、タイヤのエアー圧が高すぎて、

2 周目にベストを出した後はタイムダウン。

タ イヤの良い所を活かせなかった。

ちょっ と残念だったが、次のQualifyng Practiceに活かしたいと考え、

メ カのOliや監督のPaulに相談。

Oli とPaulも自分の要望をわかってくれて、今度こそベストな状態で臨める。

ワ クワクした。

路 面もどんどん良くなってきているのを確認していた。

(このときの現地時間、正午)



Qualifying Practice15分間(J1組)

く じ引きにより出走は2組中1組目となった。

昼 休みを挟んで、Qualifyng Practiceは15時からサービスパークがオープン、

15 時30分から出走だ。

天 候があやしくなってきていた。

今 にも雨が降ってきそうだ。

直 前のシニアクラスでは雨が落ちたがすぐに止み、

皆 どんどんタイムアップし、ベストと変わらないタイムまできていた。

し かし、いつ変わるかわからない微妙なコンディション。

昨 年同時期もこの場所で、5分おきに変わる天気に翻弄されたコースだ。

チー ムは無線でずっと話し合っている。

万 一に備え、ダミーグリッドに進むのはぎりぎりまで待っていた。

時 間がきてパルクフェルメを抜け、ダミーグリットへ着いた。

走 行開始1分前。かなりやばい。空の色が黒くなってきた。

そ してスタート。もうコースには雨が落ちてきていた。

当 然すぐに出て行ったが、先にダミーグリッドに着いていたマシンがたくさんいて、

全 車がタイヤを温めるために蛇行していて全開にはできない。

雨 脚はどんどん強くなり、とにかく自分はパッシングをしながらアタックにはいった。

結 果的に全車を抜いたが、クリアーラップが取ないまま、

当 然全くタイムアップできないまま終了。

ほ ぼ全員がアタック2周目のタイムがベスト。

コー スに出て行った順番といった順位になった。

自 分は1組目でなんと13位。でも、こればかりはしかたない。

(ベ スト60秒668 トップタイム#69 58秒932)

後 の2組目は完全にレウェット路面になったため、レインタイヤでの走行だった。

当 然2組目のタイムはかなり遅く、101%ルール(それぞれの組のトップタイム差)で、

交 互に順位をつけていくため、

結 果的にQualifyng Practiceの総合では57台中25位となった。

(1組目TOP#69 58秒932 2組目TOP#30 76秒272)

がっ かりはしたけれど、落胆は全くなかった。

予 選から確実に上がって行けばいい。

予 選ヒートはA組となり、3回とも13番手からのスタートとなる。

自 分のすぐ前11番手にチームメイトのMattがいるので、

早 速チームで協力してポジションアップを狙う作戦を立てた。

チー ムからも「Ukyoのタイムはとても速いから、クラッシュせず、1台1台抜いていこう!3番以内ならプレファイも楽だしね!!」と明るくアド バイスを受けた。

後 ろから追い上げるのは、さらにやる気が湧いてくる。明日が楽しみである。



こ の日は栄光の松堂社長と北冨さんと台湾のインポーターさん?が会場に来てくださった。

よ いレースを観てもらえるよう頑張るぞ!



5/28 土曜日

Warm  up5分間(現地時間9時20分)

朝 は少し肌寒い感じだったが、天気は晴天。完全なドライコンディション。

カー トのセットもエンジンのキャブも良くあっていた。

予 選はかなり面白くなりそうだ!



Qualifying Heat A+B(8周 13番手スタート1位)

13番手イン側スタートだ。Mattと上手くスタートを 決められるように色々相談した。

ス タートは完璧に決まった。ヘアピンでクラッシュがあったが、上手く2人で避け、

だ いぶ順位を上げた。

ペー スが自分の方がいいのでMattの前に出て、前のカートを追う。

本 当にペースが良く、すぐ追いつきすぐ抜かし引き離す、といった感じで順位を上げた。

Matt もしっかり付いて来て、一緒にポジションアップ。

と うとうトップに追いつきパス、1位でチェッカーを受けた。

Matt も3位に入った。

(ベ スト8周/8周中51秒542=ファステストラップ 2番手#78 51秒896)



Qualifying Heat A+C(8周 13番手スタート4位)

3 回の予選の中では、最も速いメンバーが揃うヒートだ。とても楽しみ。

ス タートはMattの前の選手が失速し、ヘアピンは大混乱。

自 分は少しポジションを下げて、そこから追い上げだ。

ペー スは相変わらず良く、またどんどんパスしていった。しかしトップは遥か彼方。

と にかく諦めずに前を追い、最終ラップ前には4位にいた。

最 後に3位を捕らえたがブロックされ惜しくも順位は上がらず4位でチェッカー。

ペー スはとても良かったので、この調子を維持したい。

監 督からはパスをするときに『2台まとめてと思わず、1台1台確実にいけ』とアドバイスを受けた。

確 かに所々ちょっと熱くなっていたので反省した。

(ベ スト7周/8周中51秒449=ファステストラップ 2番手#14 51秒784)



Qualifying Heat A+D(8周 13番手スタート1位)

最 後の予選ヒートだ。気を抜かずに集中を高めた。

ス タートは上手くいった。しかし、前方でクラッシュ。

後 少しで巻き込まれるところだったが、うまく抜けた。

ク ラッシュで順位がかなり上がり、序盤でトップを奪う。

タ イムが良かったので、後続を引き離すことに成功した。

後 半はタイヤをいたわり、セーブして走った。

トッ プでチェッカー。Mattも2位にはいった!パルクフェルメで喜びを分かち合った。

(ベ スト7周/8周中51秒754=2番手タイム TOP#40 51秒752)

こ の予選の結果から、翌日のプレファイナルはポールポジションからスタートと決まった。

イ ンタビューがあったが、英会話は微妙だった。(↓)

http://www.youtube.com/watch?v=MjadCfUnlxw&feature=channel_video_title

メ カのOliは、この日の結果をとても喜んでくれていた。

明 日も一緒にいい仕事をしたいと思った。



5/29 日曜日

Warm  up5分間(現地時間9時50分)

い よいよ決勝日。楽しみである!

朝 は少しセット変更を試した。フィーリングは悪くなかったが、

変 更前の方がベターだと思ったので戻してもらった。

タ イムも、USEDタイヤの割にはいいタイムだった。

(ベ スト51秒543=TOPタイム 2番手#11 51秒663)



Pre-Final (11周 1番手スタート1位)

せっ かくのポールスタートだ。しっかりスタートを決めていきたい。

ス タートはアウト側の2番手、4番手の方が前へ出たと思ったがそのまま始まった。

3 番手で1コーナーを通過し、ヘアピンで1台抜かれるが、

上 手く交わしその後1台抜き1周目は2番手で通過した。

す ぐにトップに追いつき、パス。そのままどんどん後ろを離していく。

カー トは後半になってくるにつれどんどん良くなっていった。

タ イヤもファイナルでNEWタイヤをいれるので、セーブの必要はない。

ガ ンガンプッシュしていった。ラスト前の10周目でベストタイムを出し、

後 続を1.688秒離してチェッカー。ファイナルのポールポジション を獲得した。

ま た、ROTAXシリーズは、プレファイナルからポイントが付くので、貴重な1位だ。

(ベ スト10周/11周中51秒332=ファステストラップ 2番手#36 51秒668)



Final (14周 1番手スタート1位)

会 場を盛り上げるBGMに乗って本コースのグリットへ向かった。

グ リットガールとも写真を撮り、いざレースだ。

プ レファイナルのスタートの失敗を絶対に繰り返さないことを考えた。

ス タートは抜群にうまく決まり、後ろを少し引き離した。

タ イヤもフレッシュなのでペースが非常にいい。

ど んどん路面が変化していく時間帯なので(現地時間14時半)、

そ れに合わせた運転が必要とされた。

レー ス後半にはファステストもたたき出し(10周/14周中 51秒368)、

そ の後はチームの指示でペースを落として確実に走行を重ねることに集中した。

そ れでも最終的に3.137秒のリードを築くことに成功しトップでチェッ カー!!!

ユー ロシリーズ2連勝を達成した瞬間だった。

http://www.youtube.com/watch?v=Eyhn7AskgUg&feature=channel_video_title

メ カのOliは大喜び。チームももちろん大喜びだった。

監 督のPaul、エンジン担当のIan、一緒にチームを盛り上げたMatt、

Philip、 Peterさん、Carlo、ありがとう!

松 堂さん、北冨さんの目の前で優勝することができて本当によかった!!

も ちろん、日本から見守ってくれているスポンサー様、友人、家族、

全 ての方々に感謝!!!

君 が代はそんな思いで聴いていた。

http://www.youtube.com/watch?v=R1w3nB1BpIE



優 勝者インタビューは、やはりまだまだ勉強が必要だ。

http://www.youtube.com/watch?v=kP8FEmfeUaU&feature=related



次 のデンマーク戦の結果次第ではシリーズチャンピオンが決定するが、

と にかく1周、1セッション、1レースを精一杯走りきろうと思う。

皆 様これからも応援をよろしくお願いいたします!



笹原 右京

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