2011 Rotax Max Euro Challenge Race3 レースレポート 笹原右京

2011 Rotax Max Euro Challenge Race3 Race Report
(Circuit Thy Karting、Denmark Date7/27-7/31)

<エント ラント>PAUL CARR RACING
<参戦ク ラス>Rotax Max Juniors(ゼッケン6番 56台)
<シャー シ>KOSMIC MERCURY
<エンジ ン>Rotax Max Juniors
<タイヤ>Dry MOJO D1 Wet MOJO W2
<レーシ ングチーム>PAUL CARR RACING

<リザル ト>
Qualifying Practice 総合1位 予選A組
Qualifying Heat A+B 1番手スタート 1位(ファステストラッ プ)
Qualifying Heat A+C 1番手スタート 1位
Qualifying Heat A+D 1番手スタート 1位
Pre Final 1番手スタート 1位
Final 1番 手スタート 1位(ファステストラップ)

<リザル ト詳細> RGMMC
http://www.camp-company.de/Rotax%20euro%20challenge%202011/index.php?dir=04+Race+3+Thy+Karting+%28DK%29+27-31+July%2F
<動画> YouTube kartworldTV
* レースダイジェスト
http://www.youtube.com/user/kartworldTV?feature=uploademail_ch#p/u/31/PCc7ldVSqSE

<詳細コ メント>
今回は、デンマーク戦の一週間前にイギリスで他のレース中のチームに合 流するため、
とても厳しいといわれるイギリスへの入国審査(特に15歳以下!)に、
単身で挑戦することになっていた。日本に帰されたら大変だ。
その瞬間はレースよりもずっと緊張したが、用意していたレター類を使う こともなく、
会話で乗り切れた!よかった!
そのあと乗り込んだタクシーでの運転手さんとの道のりはなかなか楽し かった。
SuperOneをやっているBuckmoreparkサーキットに着 いて、
一番初めに会ったのがメカニックのオリだった。運命を感じた(笑)
土日とPAUL CARR RACINGのお手伝いをして、
その後、デンマークに向けてチームのトランスポーターに乗り込んだ。
飛行機の移動と聞いていたのだが?
陸路とフェリーを使ってまるまる24時間以上の移動だった(泣)
月曜の夜にデンマークに着いた。火曜日にパドックの設営をした。

7/27水曜日
やっと走行できる!嬉しい。
コースは予想していた通り“狭い”“路面が汚れている”その2つだっ た。
そして初走行は問題なく直ぐに慣れて、
タイムも1セッション目から事前に練習していたチームメイトと変わらな いくらい出ていた。
そこからセットアップを開始した。
途中でトラブルがあり、1周もできないセッションもあったが、
最終セッションにNEWタイヤを入れ納得ができるタイムが出た。
明日も集中していいマシン作りに専念しようと思った。

7/28木曜日
今日はちょっと涼しい。というか、デンマークに来て“暑い”と思ったこ とがない。
今日はエンジンのテストをした。ジェットからキャブ、エンジン単体、コ イルまでやった。
シート位置をやってみたが、これは失敗だった。
いろいろ試して、フィーリングを細かく聞かれるので、自分のためにもな る。
今日一日はかなりしっかり確認できた一日だった。
明日は、Qualifying Practiceだ。

7/29金曜日
Non Qualifying Practice 1 (10分間)(偶数 ゼッケン組)
前戦ドイツと同じようにこのタイミングでフレッシュタイヤを投入。
セッティングを少し変更していったが、これが裏目にでてわずかな差で2 位。
原因ははっきりわかったのでまだタイムアップが可能だ。
次のセッションが楽しみだ。

Non Qualyfying Practice 2 (10分間) (偶数 ゼッケン組)
2セット目のNEWタイヤ。先ほどの原因は改善された。
最初は路面があまり良くなく、タイムは出ないが後半はとても良かった。
最終ラップにベストが出て、唯一の53秒台となった。
セッティングはほぼ完璧。

Qualifying Practice (15分間)(J2 組)
くじ引きにより出走は2組中2組目となった。
気温が高くなってきた。1組目のタイムはまあまあだったので、
自分はとにかくそれを上回ることに集中。
一番最後に出ていったが、ほかの選手が合わせてきたりして、
最初の数周はペースを落とした。
その後タイヤの一番いいところでプッシュしたが、
思いっきりトラフィックに引っかかってしまった。
やはりその時は満足のいかないタイムしか出ていなかったので、
その後死ぬ気でプッシュ。
タイヤは終わっていたけど、なんとかトップタイムを出すことができた。
2位との差があまりなかったが、全体のペースは悪くないと思う。
【金曜日ポールシッターインタビュー】
http://www.youtube.com/user/kartworldTV?feature=uploademail_ch#p/u/40/xzSenTEsKfs

7/30土曜日
Warm up(5分間)(現地時間9時20分)
朝はエンジンのセットの確認。いい感じなので予選ヒートが楽しみだ。
今回は成績次第でシリーズチャンピオンが掛かっているので、
後先考えずに飛び込んでくるようなマシンには注意しなければならない。
絶対に飛ばない。生き残ってチェッカーを受けて帰って来ると強く覚悟し た。

Qualifying Heat A+B(8周 1番手スタート1位)
3番手のチームメイト、Philip Morinと協力していいスタートを決めたいと思った。
既に相談して決めていたので、あとは実行するのみだ。
スタートは完璧、1-2で周回を重ねる。
その後、Philipがペースが上がらず3位に落ちるが、自分は安定していて周回を重ねた。
自分はほかの選手と比べて最初の数周が速かった分、
そこで一気にリードを稼いでいるという感じだ。
後半は、前半に出来たリードを保ちながら、タイヤをセーブして走った。
後半の方が、路面がかなり良くなってくるので、
セーブしながらもベストは最終ラップにでるという感じだった。
開幕戦のGenkが同様だった。
無事に予選の最初のヒートをトップで終わった。

Qualifying Heat A+D(8 周 1番手スタート1位)
今回も前のヒートと同様の作戦だ。
スタートは同じように決まり、前半で一気に稼いだ。
後半セーブして走っていたので2番手が少し詰まってきた感があったが、 無事チェッカー。
やはり、このヒートも後半の方がタイムは出るが、
セーブしていた分、コンマ2、3秒はマージンがある。

Qualifying Heat A+C(8周 1番手スタート1位)
最後の予選ヒートだ。気を抜かずに集中を高めた。
スタートは上手くいった。同じように最初の数周で一気にリードを稼ぐ。
カートは常に安定して、とても乗りやすかった。
セッティングもほとんど合っていたが、わずかなところが足りないという 感じもした。
タイヤをセーブしながらトップチェッカーを受けた。
この予選の結果から、翌日のプレファイナルはポールポジションからス タートと決まった。
インタビューがあったが、英会話は微妙だった。(↓)
【土曜日ポールシッターインタビュー】
http://www.youtube.com/user/kartworldTV?feature=uploademail_ch#p/u/35/w-75P4Pzcg4
メカのオリは、この日の結果をとても喜んでくれていた。
明日も一緒にいい仕事をしたいと思った。

この日の夕方に北富さん、そして台湾のダニエルが来てくださった。
明日はいよいよ決勝日。楽しみでしかたない!

7/31日曜日
Warm up走行(5分間)(現地時間9時50分)
いよいよ決勝日。楽しみである!
朝は少しセット変更を試した。フィーリングは悪くなかったが、
その後のPre Finalは合わないだろうと判断し、元に戻した。

Pre-Final (11周 1番手スタート1位)
せっかくのポールスタートなのでしっかりスタートを決めていきたい。
特にプレファイナルからはポイントが付くので、
今回チャンピオンを決めたい自分としては、絶対1位通過したいところ だ。
スタートは4番手のチームメイトPhilipが好スタートを決めて、
自分の後ろ2番手についた。自分はいい感じでスタートして、一気に逃げ る。
タイヤはこのヒートで終わりにするので、ガンガンプッシュして完璧に使 い切った。
リードは最初の方に稼いだので、後半は決勝に向けてのエンジン、シャ シーの確認をした。
カートは悪くない感じだった。
次のファイナルでNEWタイヤを入れれば、No Problemという感じだった。
無事にトップでチェッカーを受けた。そして、チャンピオンへ向けて一歩 前進。
オリもかなり喜んでくれた。残すはファイナルのみ。楽しんでいこう!!

Final (14周 1番手スタート1位 ファステストラップ)
いよいよファイナル。今までやって来たことを全て出そう。
とにかく、生き残ること。それが最優先だ。
スタートは再びPhilipとうまく決めて、最初にまたリードを築く。
とにかく前を見てガンガンプッシュしていった。
走っている時は今までに無いくらいすごく集中出来た。不思議な感覚だっ た。
後半に2番手の選手が追い上げてきたのがわかったが、
自分の方が状態はいいと思ったので気にせず走った。
そして、チェッ カー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ユーロシリーズ3連勝となり、尊敬する松谷さんに次ぐ、
シリーズチャンピオンが決定した瞬間だった。
メカのオリは大喜び。ポール監督もチームももちろん大喜びだった。
特にオリとは涙声になりながら喜びを分かちあった。
監督のPaul、エンジン担当のIan、一緒にチームを盛り上げた Matt、
Philip、Peterさん、Carlo、ありがとう!
北冨さんにガッツポーズを贈れてよかった!
もちろん、日本から見守ってくれているスポンサー様、友人、家族、
全ての方々に感謝!!!
君が代はそんな思いで聴いていた。
優勝者インタビューは、やはりまだまだだ。
【表彰式&優勝者インタビュー】
http://www.youtube.com/user/kartworldTV?feature=uploademail_ch#p/u/27/fMrLn2sxqCk

レース終了後はパドックの撤収、そしてイギリスに向けてまたもや20時 間以上の移動だ。
トランスポーターが走り出した途端、嬉しい瞬間がまたやってきた。
PAUL監督が『We are the Champion~♪』と唄いだしたのだ。
その後は、車内のイアンとオリと僕でクイーンを大合唱!!
決して忘れられない思い出になった。
シリーズチャンピオンは決定したが、フランス最終戦にも出場する。
最後までしっかり戦って、気持ちよく今年のユーロシリーズを終わりにし たい!
これからも応援をよろしくお願いいたします!

笹原 右京

レポート用①.JPG

レポート用⑫.JPG

レポート用②.JPG

レポート用③.JPG

レポート用④.JPG

レポート用⑪.JPG

レポート用⑬.JPG

レポート用⑤.JPG

レポート用⑥.JPG

レポート用⑭.JPG

レポート用⑮.JPG

レポート用⑩.JPG

レポート用⑦.JPG

レポート用⑧.JPG

レポート用⑯.JPG

レポート用⑨.JPG

右京撮影のデンマーク イギリス 003.jpg

右京撮影のデンマーク イギリス 009.jpg

右京撮影のデンマーク イギリス 024.jpg

右京撮影のデンマーク イギリス 031.jpg