2009 フィリピンKF2&KF3シリーズ参戦レポート

2009 フィリピンKF2&KF3シリーズ参戦レポート
 (マニラカルモナサーキット・2月20日~23日(22日レース)天候晴れ)

<参戦クラス> KF3(参加台数9台)
<フレーム> TONY RACER EVXX 08
<エンジン> VORTEX RAV 3
<タイヤ> ADVAN AAX
第1レース
タイムトライアル:出走できず
予選ヒート:出走できず
決勝ヒート:出走できず

第2レース
タイムトライアル:3位
予選ヒート:2位(ファステストラップ)
決勝ヒート:5位

<20日>
午前11時ごろに家を出て、渋川まで母ちゃんに送ってもらい、
そこから父ちゃんと高速バスで成田空港へ向かいました。
15時ごろに成田空港に着きました。だいぶ時間があったのでご飯を食べたりしていました。
16時ごろに今回同行するチームの皆さんと集合して搭乗の手続きをし、
18時45分に飛行機は離陸しました。
飛行時間は4時間でしたが、思ったよりも長く感じました。
現地時間23時にマニラに着きました。
着いたとたん飛行機の中からも暑さを感じるほどでした。
家を出る時には雪が降っていたのに。。。。。
そこからホテルへ移動し、20日が終了しました。

<21日>
起きたあと朝食を食べ、貸切タクシーでサーキットへ向かいました。
どんなコースなんだろうととても楽しみでした。
コースへ行く道は「本当にコースがあるのかな?」というような道でした。
たとえば、日本のサーキットはほとんど山や林の中にあるのが、
このコースは街の中の家やお店のど真ん中にあるといった感じです。
その周りの家というのはトタンとか廃材を集めてはりつけたようなものでボロボロで、ごみも散らばっているような景色なのに、
サーキットの門を入るととてもきれいで違う世界に入ったような雰囲気です。
ちょっとふだんの日本にはない光景でした。
コースを見た瞬間、想像以上に広いと感じました。
着いたあとすぐにみんなとコースを歩きました。
コースはアップダウンがあってスピードものりそうで気持ちよさそうだなと思いました。
今回レンタルさせてもらうカートはトニーカートの08モデルでした。
まずはカートのシートやペダルの調整をはじめました。
いつもなら当たり前のように持っている部品や工具が全く何もないので、
それらを借りたり探すことから始まったので準備にかなり時間がかかってしまい、
走り出したのは午後からでした。
初めてのコース・初めてのKFエンジンで何もわからない状態でしたが、
コースはすぐに感じを掴み、エンジンの特性も走行するうちにだいぶわかりました。
走っているときは日本の真夏と同じ様な気温でとても暑く、汗が出てきました。
他のメンバーは20周くらいで戻ってきていました。
僕は最後に35周のロングランをやり走行を終了しました。

帰り道で外を見ると、裸足で歩いている人や、ほとんど壊れてかけている家に住んでいる人が多くいて、日本とずいぶん違う生活の仕方なんだなとちょっとショックを受けました。
晩御飯はチームのみなさんとAbeレストランというところへ連れて行ってもらいました。
フィリピンのご飯はどんなものなのかなと思っていたので、とてもおいしかったのでよかったです。特に大好きなパイナップルはたくさん食べました。
その後にホテルへ戻り、22時30分ごろ寝ました。

<22日>
朝5時の集合はとても眠かったです。
昨日とはタクシーの運転手さんが変わっていました。
昨日の運転手さんはあまり道にくわしくなかったのでちょっとホッとしました。
カートの準備はしてあるので大丈夫でしたが、タイムスケジュールの進行がだいぶ早く、
公式練習がまもなく始まりました。
内容はいい感じで昨日よりも乗れていました。
タイムも良く、タイムトライアルに向けてとても楽しみでした。
国際レースのやり方で、ガソリンやタイヤをいちいち預けなければいけないので、
そのやりとりに手間取り、さらにガソリンの混合比を間違えるアクシデントで、
その結果タイムトライアルには時間が間に合わず出走出来ませんでした。
その失敗を活かして、次の予選ヒートの前には素早く列に並び、ゲートが開いた瞬間にゼッケンを言ってタイヤとガソリンを受け取り、急いでカートに取り付けました。
今回は本当に最低限の工具しか持って行けなかったので、タイヤも手動で交換です。
少し遅れましたが何とか間に合いました。
しかし、いざスタートしようと思ってもエンジンがかからずスターターの音も聞こえず結局スタートできずに予選ヒートが終わってしまいました。
第1レースの決勝は、そのトラブルを解決するのに時間がかかり出走できませんでした。
とにかくレースがしたくてたまりませんでした。
サーキットにいる間のお昼ご飯はマックのデリバリーです。
このトラブルにより、僕は誰よりも早くお昼休みになりました(笑)
ちなみにマックは日本の方がおいしいです。
第2レースのタイムトライアルはスタータートラブルも解決し走ることができました。
順調に走りました。しかし後半に少しペースが落ちました。おそらくタイヤのエアーが上がったからだと思います。結果は3位でした。
第2レースの予選ヒートはスタートが上手く決まり、2番手に上がりました。
前半は少しトップにおいていかれましたが、後半にどんどん追いつき追いついたときにチェッカーでした。
このレースではファステストラップを獲れたようで、あとで周りのひとから『追い上げているときにアナウンサーがたくさんUKYO!!って言ってたよ』と聞きました。
第2レース決勝ヒートのスタートは完璧に決まり、トップに立ちました。
しかし、立ち上がりが急に悪くなり、7コーナーあたりで2番手に抜かれました。
そこでも立ち上がらず後ろがくっついて来て、ヘアピンで抜かれました。
またも立ち上がらず、5~6台に抜かれ、キャブレターだと思って必死にいじりました。
キャブをいじっている間にビリになり、それでもずっとペースが上がらず苦しかったです。
ラスト3周ころに少し良くなり、前の2台がストップしたのもあって5位チェッカーでした。
レース後、カートにはキャブ以外に色々なトラブルが見つかりました。
マシントラブルは仕方ないけれど、自分の走りができないまま終わってしまってとても悔しくて残念でした。
ペダルキットなどを外し、ノーマルの部品を付けてカートを磨いたりして片付けました。
そしてお世話になった皆さんにお礼を言い、コースを後にしました。
その日の晩御飯は、日本のイオンみたいなところへ行き、中華を食べました。
とてもおいしかったです。たくさん頼んで食べたけれど物価が安いのでお金はあまりかからないようです。その後ホテルに戻り、帰りの仕度をして寝ました。

<23日>
朝早く起き、空港へ向かいました。
午前6時45分に離陸しました。飛行機の中はちょっと寒かったです。
着陸まであと15分という頃に機内で病人が出て、ちょっと焦りました。
12時ごろに成田空港へ到着しました。外へ出たら日本はとても寒かったです。
すぐに高速バスの予約をし、13時にバスへ乗りました。
バスの中は暑く、ちょっと気持ち悪くなりそうでした。
17時に渋川へ着き、迎えに来ていた母ちゃんと会いご飯を食べに行きました。
ご飯を食べながらいろいろフィリピンのことを報告しました。

まとめ

フィリピンのKF3のレースは結果的には思うようなレースが出来ずに残念でしたが、
いろんな失敗やトラブルはとても勉強になったと思います。
英語で伝えたいことがあるのにうまくしゃべれなくて、やっぱり英語は大切だと思いました。
今まで以上に勉強が必要だと思いました。
フィリピンの街の様子や、何もない状態でのレースをしてみて、
僕が日本でレースをする環境は恵まれていると感じました。
このフィリピンのレースに参加できて本当に良かったと思いました。
これからのレースに活かしたいと思います。
6月からKF3のアジアシリーズが開幕するそうです。
できれば出場したいです。
海外のレースをもっともっと経験したいです。
みなさまこれからも応援をよろしくお願いいたします!!!

笹原 右京

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