2009 ROTAXMAX CHALLENGE GRAND FINAL レースレポート

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2009 ROTAX MAX CHALLENGE GRAND FINAL

(GhibliRaceway・SharmElSheikh・EGYPT)


ドライコンディション・12月7日〜12日)

<エントラント> TEAM GLOBAL

<参戦クラス> ROTAX MAX Jrクラス(ゼッケン66番・出走台数72台)

<フレーム> MARANELLO RS9

<エンジン> ROTAXMAX Jr

<タイヤ> MOJO D1

<マシンメンテナンス> HRS−JAPAN(Ninja)

<リザルト>

QUALIFYING PRACTICE:総合6位(EVEN組4位)予選B組

QUALIFYING HEATS(A+B):4番手スタート・2位

QUALIFYING HEATS(B+D):3番手スタート・2位

QUALIFYING HEATS(B+C):3番手スタート・2位

PRE-FINALS:2番手スタート・3位

FINAL:3番手スタート・1位

<結果詳細URL>http://live.kart-data.com/LT09/RGF/index.htm

<KARTWORLD TV>http://www.kartworld.tv/index2.htm

<EIKO写真館>http://www.eikoms.com/photo/Photo_Top.htm

<結果コメント>『Veni Vidi Vici!』(来た、見た、勝った!)



<結果詳細コメント>

12月6日(日)

この日初めてGhibliRacewayに入りました。

コースを歩いてみました。

とても面白そうなコースレイアウトで、早くレースがしたくてウズウズしてきま
した。

レンタルカートがあり、JAPANチームの仲間で乗ってみました。

早速トップタイムを出し、幸先いい感じでした。


12月7日(月)

公式日程の開始です。

受付やインフォメーションミーティング、マシンの抽選などをこなしていきました。

カートを組み立てていくのもこの日です。

シートステーやスタビライザーなどのオプション部品は、

自分でマラネロのテントに行って買ってきます。

少しの英語と、あとは身振り手振りでOKです。

走る準備は無事に終わりました。

夜のウェルカムパーティーでは、川口慶大さん出場のタイヤチェンジングコンテ
ストの応援で盛り上がりました。


12月8日(火)

<NON QUALIFYING PRACTICE1回目 ><20分間>

初めてのコース、初めてのマシン、初めてのタイヤと初めてづくしのスタートです。

走り出してすぐに、ガソリンやオイルの違いで、エンジンが速く感じました。

路面は砂が浮いていて、グリップ感はなかったです。

走っていてやっぱり海外は楽しい!と感じました。

計測器は付けておらず、確実なところはわかりませんが、いいタイムだったよう
です。

<NON QUALIFYING PRACTICE2回目><15分間>

まだまだコースの特性、ラインなどがつかみきれていないので、

そこをしっかりマスター出来るように考えていました。

徐々にいい感じのリズムが作れてきました。

路面もきれいになってきて、タイムも上がってきました。

カートの方はほとんど問題はなく、あとは自分の走り方と路面が出来てからの
セッティングを合わせればイケるぞと思いました。


<12月9日>(水)

<NON QUALIFYING PRACTICE3回目><15分間>

午後にはQUALIFYINGPRACTICEがあるので、

セッティングを決め、自分の課題をさらにしっかりこなそうと思いました。

いいテスト走行ができたと思います。

この日からトランスポンダーが配布され、タイムもわかるようになっていました。

グループで6番手。トップとはコンマ2秒差。

まだまだ詰める要素はあるのでイケそうです。

<NON QUALIFYING PRACTICE4回目><15分間>

QUALIFYINGPRACTICE前の最後の練習です。

マシンはもうOK。自分の課題は完璧とはいえないものの、

次からはタイヤがフレッシュになるのでタイムアップも望めるし、

カートの動きもさらに良くなると思うので期待できます。

グループ6番手。トップとの差コンマ2秒。あと少し!

<QUALIFYING PRACTICE><15分間>

<インタビュー動画>http://www.youtube.com/watch?v=5Apqb1_8m74

路面がどんどん変化してきているため、マシンセッティングは少し変更しました。

最初はタイヤにじっくり熱を入れ、水温を上げ、その後アタックに入りました。

かなりいい感じで区間タイムもベストを更新、

「イケる!!」と思った瞬間に前のカートに引っかかり、

さらに最終コーナーで小さなミスをしてしまいました。

その時点でのタイムはグループトップ。

しかし、そのあとタイムが落ちてきてしまい自分はピットに戻りました。

結果、グループ4位総合6位という結果に終わりました。くそ〜〜!!

この結果により、翌日からのQUALIFYINGHEATはB組で戦います。


<12月10日>(木)

<WARM UP><10分間>

タイヤをあまり減らしたくないので少ない周回で戻ってきました。

セッティングを少し変更したのでその確認のみでした。

タイム的には遅かったけれど、全く攻めていなかったので問題はありません。

結果は15番手でした。

<QUALIFYING HEATS(A+B)><8周>

<動画>http://www.youtube.com/watch?v=VJiKXkrLJq8

グリットは4番手です。予選で重要なのは絶対にリタイアしないことです。

アウト側スタートのリスクを回避し3番手をキープ、その後すぐに2番手に上が
りました。

後ろから速い集団が来ましたが、バトルが始まり上手く逃げられました。

その間にトップが少し逃げましたが、プッシュし少しずつ詰めていきました。

パッシングはかなわずチェッカー、2位でした。

<QUALIFYING HEATS(B+D)><8周>

<動画>http://www.youtube.com/watch?v=HVLZRe_fBU8

この日、最後の走行となります。

グリット3番手から思いっきり行きました。

スタートで2番手に上がり、トップを引っ張ります。

しかし、細かいミスがあり3番手へ落ちてしまい、

すぐに2番手を取り戻すも、トップとのタイムがほぼ同じぐらいになってしまっ
たので、なかなか詰める事が出来ず、わずかな差でチェッカーとなりました。

結果はこのヒートも2位でした。


<12月11日>(金)

<WARM UP><10分間>

今回もタイヤを減らしたくないので、周回は少なめです。

前日のQUALIFYINGHEATで自分の悪いところが見つかっていたので、

そこを練習しました。

4番手タイムでした。

この日はWARM UPとQUALIFYINGHEATが1回しかないので、

午前中で終わってしまいます。(つまらない・・)

<QUALIFYING HEATS(B+C)><8周>

<動画>http://www.youtube.com/watch?v=BIzCtNAhaaU

グリットは3番手。次こそトップでのゴールを狙いたいです。

スタートで前にいるトップの選手が失速!前後にサンドイッチされながら1コー
ナーへ侵入です。

何とか切り抜け2番手に上がります。

しかし、1コーナーの混乱ですでにトップは逃げてしまい、それを追う展開と
なってしまいました。

毎周回プッシュし続けて、少しずつ差を詰めていくがチェッカー、またもや2位
です。

この結果により、明日のPRE−FINALは2番グリットからの発進が決定し
ました。


<12月12日>(土)

<WARM UP><10分間>

毎朝恒例のブリーフィングの人数が半減しました。予選落ちがあったことを実感
しました。

WARMUPからフレッシュタイヤなので、タイヤのいいところを残すために一
周で帰ってきました。

<PRE-FINAL><12周>

グリッド2番手はアウト側なので要注意!!!です。

スタートは幸い上手く決まり、トップで1コーナーへ向かいました。

最初は2台で後ろを少し引き離していましたが2番手に仕掛けられ、

その間に3・4番手も追いついて来てしまい、トップグループは4台となりました。

後半になり、マシンがオーバーステアになってきてしまいペースアップがきつく
なってきました。

そして最終ラップ、4番手に落ちました。

誰もがFINALのイン側グリットを得るために必死ですが、それは自分も同じ
です。

何とか必死で抜き返しチェッカー。3番グリッドをもぎ取りました。

<ドライバーズパレード>

すごい盛り上がりに、本当に感動しました。

今まで、写真などでしか見たことがなかったグランドファイナルの舞台に、

今ここに、自分がいるという実感がみるみる湧いてきて、ものすごく気持ち良
かった!

来年もこの舞台に立ちたい・・そう思いました。

<FINAL><20周>



<動画>http://www.youtube.com/watch?v=Fh2MuUWrd4k

<表彰式動画>http://www.youtube.com/watch?v=SxYkoesGSCU

グリットは3番手です。とにかく勝つのみです。

ケンウォーカーさんのインタビューには『Iwin!!』(俺はやる!)と答えま
した。

レースはスタートでトップの選手が遅れ、セカンドの選手の先行を許しながらま
たもやサンドイッチ状態で1コーナーへ向かいます。

そこを上手く切り抜け、トップはそれほど離れていなかったので猛プッシュしま
した。

後ろとの差はどんどん広がりやがてトップに追いつきました。

しかし、トップのEdward選手はとても巧く、自分とは速いところも違うので、

なかなか仕掛けられません。

中盤一度、Edward選手がミスをしてすかさず仕掛けましたが上手く抑えら
れました。

後半になり、Edward選手のマシンが辛くなってきたのがわかりました。

そこをチャンスと見て、こちらもペースアップを計ります。

そして18周目、Edward選手がミス、同時に今がチャンス!と思い、2
コーナーで仕掛けました。

3コーナーで入られたが上手くかわし、逆に差を広げることに成功しました。

その後はとにかく集中し、プッシュし、全力で走り続けました。

そして、チェッカー。その瞬間、ワールドチャンピオンを手にすることができま
した。


<まとめ>

自分は2年以上前から、13歳になったら海外でレースがしたい!といろんな機
会に言い続けてきました。

瑞浪MAXフェスティバルでそれが現実のものとなり、招待切符を得て念願は
叶ったわけですが、

目指すのはそこまでではありませんでした。

EGYPTでも絶対に勝つ!チャンスを掴む!

それしか考えていませんでした。

その先の道を拓いていくためにも、自分にとって大きな通過点になることは間違
いなかったからです。

7年前に自分をカートに乗らせてくれて、今まで、良いことも悪いことも常に一
緒に分かち合ってきた父ちゃんや母ちゃんはもちろんのこと、

メカニックをお願いした服部さんも全く同じように考えてくださっていて、

チームのオモイの強さは誰にも負けていなかったと思います。

そしてこれまでも、今回EGYPTに行くにあたっても、本当にたくさんの方々
にエールをいただきました。

それが本当にものすごい力になったんだと思います。

現地でレースをするにあたっても、EIKOのスタッフのみなさんが温かくご指
導やサポートをしてくださったおかげで、余計な心配もなくレースに集中するこ
とができました。

そして、一番でチェッカーを受けたとき、これらのみなさんがものすごく喜んで
くれたのが本当にうれしかったです。

うれしすぎて何が何だかわからなかったくらい、どうかしそうなくらい嬉しかった!

そして、さらに感動したのは、サーキット中のすべての人々が祝福してくれたこ
とです。

ライバルも国も立場も何も関係なく!『Congratulation!!!』と。

残念ながら、ちょっと日本にはない光景でした。

でも自分は、日本のみんなの代表として、センターポールに日の丸を絶対揚げた
かったから、本当によかった・・・。

君が代を聞いたときは涙が出そうでした。

そして、世界にはとても速い選手、上手い選手がたくさんいて、本当に勉強にな
りました。

自分に足りないものもよーくわかりました。

自分は、やっぱりこの環境でもっともっとレースを勉強したいと思いました。

そのために、何とかチャンスをものにする努力をしていきたいと思います。

最後に一言「I thank all people」

本当に、どうもありがとうございました。

笹原 右京

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ピラミッドを_$k.jpg

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あだちさんと(B.jpg

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