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2014 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第 1 大会プレビュー

2014 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第 1 大会プレビュー

4月 16th, 2014

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2014 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第 1 大会プレビュー

–笹原右京、2 位表彰台を獲得–

2014 年シーズンのフォーミュラ・ルノー2.0 NEC(FR2.0 NEC)開幕大会は、4 月 11〜13 日に F1 イタリア GP の開催地でもあるモンツァで実施され、ユーロ・ノヴァ所属の笹原右京(ささはら うきょう/17 歳)はレース 1 で、 フォーミュラカー・レース転向後では初めてとなる 2 位表彰台を獲得しました。

本大会には FR2.0 でも上位シリーズに相当するフォーミュラ・ルノー2.0 ユーロカップ(FR2.0 Eurocup)のドラ イバーが大挙参戦し、参加台数は最終的に 32 台にも上りました。4 月 11 日(金)の予選前に実施された練習走行(45 分間×2 回)では、1 回目が 3 番手で 2 回目が 8 番手でしたが、これはライバルの多くが新品タイヤを履いてタイム を出しに行った一方、笹原は程度の良い中古タイヤで臨んだためでした。

同日の予選 1 回目(20 分間)、満を持して新品タイヤを履いた笹原は、1 分 50 秒 335 を記録してポールポジショ ン獲得なるかと思われました。ところが、残り 1 分の時点で逆転されて惜しくも 2 番手でした。5 分のインターバル を挟んでの予選 2 回目(20 分間)、再び新品タイヤを履いた笹原は予選 1 回目のタイムを上回る 1 分 49 秒 783 をま ずは記録し、さらなるタイム短縮を狙ったものの不運にも渋滞に阻まれて 4 番手でした。

4 月 12 日(土)のレース 1 決勝(25 分間+1 周)、2 番グリッドの笹原はスタート直後の第 1 コーナーで 3 番手へ 順位を落としました。しかし、激しい戦いの末にすぐさま 2 番手を奪還し、さらには先行する首位のドライバーを追 い詰めました。一騎討ちとなったレースで笹原は 0.822 秒の僅差で優勝を逃しましたが、シーズン開幕早々に 2 位表彰台と素晴らしい成績を残しました。

4 月 13 日(日)のレース 2 決勝(25 分間+1 周)、4 番グリッドの笹原は第 1 コーナーで 5 番手へ順位を落としま した。しかし、すぐさま反撃態勢に移った笹原はコース終盤の直線で先行車両に並び、続くコーナーで頭ひとつ抜け 出て 4 番手を奪還。ところがその直後、抜き返したドライバーに追突されてスピン。クルマに大きなダメージを負っ た笹原は、残念ながら戦列に復帰が叶わずリタイアに終わりました。なお、FR2.0 NEC の第 2 大会は 5 月 23〜25 日 に、F1 イギリス GP の開催地でもあるイギリス・シルバーストンで実施されます。

■笹原右京のコメント
「1 回目の練習走行は中古タイヤを履いて、ブレーキングポイントやマシンの確認を行いました。タイムは 3 番手で したが、トップとの差は小さかったので問題ありませんでした。2 回目の練習走行は引き続き 1 回目の練習走行で履 いた中古タイヤを使い、グリップが良くなる予選に向けてアンダーステアを消す方向にクルマを調整しました。タイ ムは 8 番手でしたが、ライバルたちは新品タイヤを早くも投入していたので、予選に向けてはまったく不安を感じま せんでした」

「予選 1 回目は渋滞を避けながらで最高のタイミングではありませんでしたが、タイムアタックが決まってポールポ ジションが取れそうでした。しかし、最後の最後に逆転されてしまい残念でした。クルマはブレーキング時にリアが 不安定になる症状が出ていたので、それをインターバルの間に調整しました。予選 2 回目に向けてマシンはさらに良 くなりましたが、再び渋滞に悩まされて思うようなタイミングでタイムアタックができず、自分のパフォーマンスを 100%発揮できませんでした」

「決勝のレース 1 では、フォーミュラカー・レース転向後では初めて表彰台に立ちました。嬉しさの一方で、もう少 しで優勝に手が届いたと思うと悔しさも感じました。決勝のレース 2 は、1 周することもなくあっけなく終わってし まいました。ストレートエンドでは完全に前に出ていたのですが、コーナーの途中で僕のクルマの左リアにぶつかっ てきました。衝撃はさほど大きくなかったので、スピンしながらも早くコースへ復帰しようと試みました。しかし、 クルマの左リアサスペンションが大きく壊れていて、残念ながらリタイアを決断するしかありませんでした」

「この大会にはユーロカップのドライバーも多く参戦していましたが、その激戦の中でも予選では 2 回ともトップク ラスのラップタイムを残せました。決勝はレース 2 こそリタイアでしたが、レース 1 ではしっかりと表彰台に立てま した。もし今季、僕が上位シリーズのユーロカップに参戦していても十分に戦えるという自信が持てました。その一 方で、だからこそ僕が主戦場とする NEC では必ずチャンピオンを取らなくてはいけないという良いプレッシャーも感 じ、気を引き締めました。今季もご声援とご支援をよろしくお願い致します!」

 

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