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スポット参戦のItalian F4 Race 2で優勝!

スポット参戦のItalian F4 Race 2で優勝!

5月 20th, 2014

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–笹原右京、代役としての緊急参戦で優勝–

 

■大会概要 開催地:イタリア(アドリア・インターナショナル・レースウェイ:一周 2.702km)
開催日:2014 年 6 月 7 日(土)〜8 日(日)

■アドリア・レビュー
決勝レース 1(28 分間+1 周) 5位
決勝レース 2(18 分間+1 周)  優勝
決勝レース 3(28 分間+1 周)  リタイア

国際自動車連盟(FIA)が世界的に推進する FIA-F4。その先駆けとして 2014 年イタリア FIA-F4 は、6 月 7〜8 日 にイタリアのアドリア・インターナショナル・レースウェイで第 1 大会が開催されました。2014 年シーズンのフォ ーミュラ・ルノー2.0 NEC(FR2.0 NEC)に参戦中で現在ランキング 4 位の笹原右京(ささはら うきょう/18 歳) は、所属するユーロ・ノヴァのドライバーがイタリア FIA-F4 第 1 大会の直前に高熱を発してドクターストップが掛 かったため、急遽チームに召集されて参戦する運びとなりました。笹原は初めてのクルマに戶惑いながらも、シェイ クダウンテスト、練習走行、予選と走り込むにつれて徐々に順位を上げ、7 日に実施された決勝レース 1 の予選と決 勝レース 3 の予選ではいずれも 7 番グリッドを確保しました。

 

8 日午前 9 時過ぎに始まった決勝レース 1、7 番グリッドの笹原はスタートを決めて第 1 コーナーを立ち上がった ときには 4 番手へ浮上。しかし、クルマのセットアップが不十分でペースがなかなか上がらず、5 周目には 5 番手へ 後退しました。それでも後続の厳しい追撃をしのぎきり、5 位でチェッカードフラッグを受けました。

同日午後 0 時 45 分過ぎに始まった決勝レース 2、決勝レース 1 の結果に基づき 6 番グリッドとなった笹原は、前 方の 2 台がエンジンストールで出遅れた間隙を突いて一気に首位へ浮上しました。7 番グリッドのドライバーが 5 番 グリッドのドライバーに追突した影響で、レースは早々にセーフティーカー(SC)導入。SC の退去で 4 周目にリス タートされると、笹原は抜群の加速で 2 番手に大差をつけてレースをリードしました。しかし、決勝レース 1 の優勝 者が圧倒的な速さで 2 番手へ浮上して徐々に笹原に接近。それでも、10 周近くにわたる攻防を絶妙なライン取りで耐え抜いた笹原は、真っ先にチェッカードフラッグを受けて表彰台の中央に日の丸を掲げました。

同日午後 5 時過ぎに始まった決勝レース 3、7 番グリッドの笹原はポールシッターのエンジンストールにも乗じて 一気に 3 番手へ浮上しました。しかし、フォーメーションラップの段階からすでに不調だったブレーキが徐々に悪化 したため、レース半ばにピットへ戻ってリタイアを決断しました。

なお、笹原の次のレースは 6 月 13〜15 日の FR2.0 NEC 第 3 大会で、F1 ドイツ GP の開催地でもあるホッケンハ イムリンクで実施されます。

■笹原右京のコメント
「初めて乗った FIA-F4 はフォーミュラ・ルノーとはまったく違うクルマでした。まず、ピレリタイヤがグリップしす ぎて、アバルトエンジンのパワーを食ってしまっています。タトゥースのシャシーは、かなりカッチリしていてロー ルしません。クルマのセットアップがずれている感じだったので、土曜日はとにかくセットアップばかりやっていま した。ただ、何を変えてもあまりタイムに表れませんし、データでも原因は分かりませんでした。そうした中でも、2 回の予選では自分の力を尽くせたと思います」

「決勝レース 1 は、スタートがうまく決まりました。ただ、気温や路面温度が真夏並みでタイヤは熱ダレを起こし、 ブレーキも安定しなくてペースを上げられず、5 位を守るので精一杯でした。」

「決勝レース 2 は、前方の 2 台がエンジンストールで出遅れて驚きました。でも、とっさの判断で隙間から抜け出せ ました。SC 後のリスタートはバッチリでしたが、猛烈に速いクルマが迫ってきたので、ぼぼ 99%、後ろを見ながら のレースを強いられました。ただ、相手の様子は逐一チームから無線で知らされていて、このチームプレイが助けに なって僕のフォーミュラカー転向後の初優勝につながりました」

「決勝レース 3 は、チームのデータ取りの意味合いもあって、大きくクルマを調整して臨みました。クルマの調子そ のものは良かったのですが、フォーメーションラップの段階から違和感のあったブレーキがどんどん効かなくなりま した。そこで、とにかくレギュラー参戦のチームメイトは簡単に先へ行かせて、僕は彼の壁となって後続を抑える作 戦に切り替えました。2 位となったチームメイトに少しは貢献できたと思います。今回は決して準備万端で臨めたわ けではありませんが、クルマのセットアップデータは残せましたし、チームメイトの 2 位に貢献できましたし、僕自 身も優勝できました。100%の仕事ができたと自負しています」

「次は FR2.0 NEC の第 3 大会です。今回のイタリア FIA-F4 参戦は急な話でしたが、チームの期待に応えられたと思 いますし、自分の自信にもなりました。なにより、ファンやスポンサーの皆さまにようやく優勝を届けられたことに 喜びを感じています。今後もご声援とご支援をよろしくお願い致します!」

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