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2015 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第 1 大会レビュー

2015 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第 1 大会レビュー

4月 17th, 2015

–笹原右京、FR2.0 初優勝を飾る–

 

開催地:イタリア(モンツァ:一周 5.793km) 開催日:2015 年 4 月 10 日(金)〜12 日(日)

■モンツァ・レビュー
4 月 11 日(天気:晴れ/路面:ドライ) レース 1 予選2 番手 / レース 2 予選
4 月 11 日(天気:晴れ/路面:ドライ)  レース 1 決勝 優勝
4 月 12 日(天気:晴れ/路面:ドライ) レース 2 決勝 2 番手

 

2015 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第 1 大会レビュー

–笹原右京、FR2.0 初優勝を飾る–

2015 シーズンのフォーミュラ・ルノー2.0 NEC(FR2.0 NEC)開幕大会は、4 月 11〜12 日に F1 イタリア GP の 開催地でもあるモンツァで 30 台の参加により実施されました。ART ジュニアチーム所属の笹原右京(ささはら う きょう/18 歳)は 2 レースとも 2 番グリッドからスタートし、決勝レース 1 では FR2.0 初優勝、決勝レース 2 では 2 位となりました。

11 日午後 2 時 05 分に始まった決勝レース 1(25 分間)では、レッドシグナル消灯直前に笹原の斜め前に居るポー ルシッターがエンジンストール。レース進行はリセットとなり、フォーメーションラップが 1周追加されました。しかし、原因を作ったポールシッターがグリッド降格となる場面で誤って再びポールポジションの位置についてしまい、 そのままレッドシグナルが消灯して決勝レース 1 は始まりました。一方、2 番グリッドについた笹原のレッドシグナ ル消灯への反応は速かったものの、直後にクルマが失速。3 番手グリッドのドライバーに追いつかれ、 第 1 コーナー のシケインにはひとつ順位を落として 3 番手で進入することになりました。 トップを走るポールシッターにはピットスルーペナルティが科され、笹原は 5 周目に 2番手へ自動的に浮上しました。代わってトップに立ったライバルは先行車両が居なくなったためペースがガクリと落ち、 7周目から笹原はテールトゥノーズでプレッシャーを掛け続けました。こうして迎えた 11周目、笹原は第 1 シケインと第 2 シケインで立て続けにミスを冒した前方のライバルに並び掛け、何度か軽く接触しながらも抜き去ってトップを奪いました。 その後、2 番手へ落ちたライバルが接触の影響でタイヤのパンクに見舞われたこともあり、最後は 2位に 5秒以上の大差 をつけて笹原が FR2.0 初優勝を飾りました。

12 日午前 10 時 40 分に始まった決勝レース 2(25 分間)では、笹原が素晴らしいスタートを決めてポールシッターを抜き去り、第 1 コーナーの第 1 シケインへ真っ先に進入、オープニングラップをリードします。しかし、 2番手に落ちたとはいえポールシッターの速さには勢いがあったため、最終コーナーの進入で笹原は無理に競り合わず先行を許しました。笹原はスリップストリームを使うなどして引き離されないよう努めましたが、 追い越しのチャンスが 再び訪れることはなく、最後は約 2.9 秒差の 2 位でチェッカードフラッグを受けました。 なお、笹原が参戦する次の大会は、4 月 25〜26 日にスペイン・アラゴンで開催される EURO CUP フォーミュラ・ ルノーFR2.0 の第 1 大会となります。引き続き笹原にぜひご注目いただき、末⻑いご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます。

 

■笹原右京のコメント

「まずは決勝レース 1 について、ポールシッターにペナルティが科されることは織り込み済みだったので、彼に続い て 2 番手で第 1コーナーを抜けられればいずれトップに立って逃げきれると思いました。 でも、もともと安定してい なかったクラッチが大事な場面できちんと作動せず、あまりに早くつながってしまい失速しました。すぐに抑えに掛かりましたが手遅れでした。ただ、抜かれたのが 1 台だったのは幸いでした。終盤の競り合いで、ライバルが タイヤにダメージを受けて後退したのは彼自身のミスでしょう。 彼はコーナーで思いきり被せてきて、僕は縁石の上を走るまで逃げたのに幅寄せしてきました。もし、彼が幅寄せしないで並走を保っていたら、僕は彼を抜けなかった かもしれません。いずれにしても、この初勝利にまずはホッとしたというのが正直なところです」

「決勝レース 2 について、クラッチの作と決まりました。トップで第 1 コーナーのシケインを通過して、そのあとは予想どおりポールシッターだけが僕につ いてきて、3 番手以降は大きく離れているのがミラーで確認できました。 もっとも、後ろに居た彼の速さは予想以上 で、最終コーナーのパラボリカで抜きに来たときは最初ブロックしようと思いました。しかし、レースはまだ始まっ たばかりでしたし絡んでしまうのも嫌だったので、 無理をせず先に行かせて僕は彼のスリップストリームで引っ張っ てもらい、2 台で逃げて最後に勝負できれば良いと考え直しました。序盤は彼のほうがやや速く、中盤から終盤は似 たような速さになりましたが、 最後まで追いつけずに 2 位となりました。今日の僕らにしてみれば最高の結果だった と思います。それに今回の FR2.0 NEC 第 1 大会は、あくまで EURO CUP FR2.0 の前哨戦としての位置づけです。 チームはいま良いムードで勢いにも乗っていますし、次だけでなくこの調子をずっと維持して戦いたいですね。今季も ご声援とご支援をよろしくお願い致します!」

 

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